H-D FXSTC 1992
SHOOTERS Custom-Cycles
綺麗になすがまま
初頭のイージーマインド
「イメージですか? まあ自分がこんなの欲しいなってところからですね、だいたい(笑)。お客さんにイメージを聞いて、まあこうやればええかなっていうような」
ブルーと金属パーツのシルバーが織りなすまばゆい輝きがなんともゴージャス。岡山の『シューターズカスタムサイクルズ』による’92年式ソフテイルカスタムは、同店が推す『綺麗なフォルム』で一つにされた。
「まあ目立つようにでしょうね。ほぼ俺がデザインしたんですけど、ペインターにこういう感じでって伝えて勝手に決めた。まあお客さんからはブルー系と聞いとったので海のイメージでこんな感じかなあって(笑)」
気取ったところの全くない豪快な店主岡田さんの人柄とは対照的に、目の前に鎮座するカスタムの澄まし込んだ上品さはなかなかのもの。が、その強烈なまでのコントラストがかえって互いの旨味をほわっと浮き立たせているようにも映る。
「特徴的なのはエンジン。S&Sのサイドワインダー113cu.in.(=1850cc)すかね。でもこれやったの結構前なんですよ。外装とかホイールを最近やっただけで、タンクを作ったのも多分10年前ぐらい。当時まだ溶接とかが下手だったんで苦労しましたね」
それまで外装の色は別だったが、5年ほど前にペイントし直したそうだ。そして、それに合わせてホイール周りを一新。前後23/18インチにアップしたのは見る人のインパクトを狙ってのもので、同店では今や26インチがスタンダードになりつつあると破顔する。
ビレット満点のPM製ホイールに合わすパーツがまた見事だ。その相性の高さを言えば、タバコと珈琲ほどのものがある。いや、氏に限って言えば、オオカク(ハラミ)とビールといった方が適当かもしれない。とにかく。そのパーツチョイスは往年のカスタムシーンを有無も言わさずフラッシュバックさせるものがある。
5度レイクのトリプルツリーとフォワードコントロールにアクトロニクス製を装着。ハンドルとヘッドライトもさることながら、オープンプライマリーとエアクリーナーカバーの形と色も間違いがない。目の前には、’90年代初頭の光景がたおやかに広がっている。
「そんな難しいことは考えてない俺は(笑)。こんな感じがカッコいいんじゃないかってパーツ集めて勝手に付けてみると。作ってみて『ここおかしい』ってなればちょっと加工して作り直したり。まあ雰囲気すから(笑)」
HARLEY-DAVIDSON FXSTC 1992 DETAIL WORK
FRONT FORK
米国アクトロニクス製の5度レイクトリプルツリーに純正フォークをセット。ヘッドライトはバイザースタイル。
GAS TANK
既製品を加工したガスタンク。今から10年前に製作した物で、当時はまだ技術が足りずに苦労したと振り返る。
ENGINE
輝くエンジンはS&Sサイドワインダーの113cu.in.(=1850cc)。K&Nエアクリーナーカバーも青系で統一。
OPEN PRIMARY
BDL製2インチオープンカバーも塗装。フットコントロールもビレットパーツに定評あるアクトロニクス製。
REAR FENDER
フェンダーとストラットは既製品を利用。ブルーを基調としたキャンバスにはジオメトリックなデザインが入る。
REAR WHEEL
ホイールとスイングアーム、キャリパーはPM製で一本化。マフラーエンドにはスーパートラップを組み込む。
BUILDER’S VOICE
SHOOTERS Custom-Cycles
住所 | 岡山県津山市高野本郷1260-3 |
---|---|
電話 | 0868-26-1478 |
FAX | 0868-26-1427 |
SHOP | SHOOTERS Custom-Cyclesのショップ紹介 |
営業時間 | 10:00 ~ 19:00 |
定休日 | 火曜日 |