ビューエル ライトニングX1のスクランブラーヒルクライム

BUELL X1 Lightning 2003
CUSTOM WORKS ZON

October 29th, 2019

コケてなんぼの
S級ライトニング

ショーバイクを公開するたびに大三元的インパクトを与え続ける『カスタムワークスゾン』。今や日本ばかりか世界が注目するトップランカーのひとつに名を馳せたショップのブランニューだ。

ビューエル ライトニングX1のスクランブラーヒルクライム

ベースは2003年式ビューエルX1ライトニング。そしてまず断っておきたいのは、このバイクがショーバイクの類ではなく『遊び用バイク』だということ。毎年参加している群馬のイベントで出走することを目的に作った一台である。

ビューエル ライトニングX1のスクランブラーヒルクライム

「毎年ルナティックジャムに参加させて頂いてるんですけど、そこで開催されるユルクライムというイベントにビューエルで参加したら面白いかなって。普段は別のバイクで遊んでるんですけど、やっぱりハーレーをなりわいにしてるんで(笑)」

しいてポイントを挙げるなら、山走り用のため絶対にコケることを前提にしていると言う。なので、極力マフラーを傷付けないようシート下に配置したり、オイルタンクをポジション的に邪魔にならない場所に移行しているそうだ。

ビューエル ライトニングX1のスクランブラーヒルクライム

「コケるために作ってるし汚れてなんぼ。逆にコケないと『そこまでやってないのか』って思われるからやっぱコケたいですよね(笑)。さすがに立ちゴケはカッコ悪いですけど」

一般的に見れば、紛れもないショーバイク。「普段していることに比べたら大変な箇所はなかった」、とサラリと話す代表の吉澤さんだが、それはベースにある物作りの次元が高いからこそのアドバンテージ。このレベルのカスタムを前に、『こかしてなんぼ』と言ってのけるショップにはそうそうお目に掛かれない。

ビューエル ライトニングX1のスクランブラーヒルクライム

さて、全体のディテイルをチェックしよう。外装のガス/オイルタンクはコケても溶接ですぐ直せるようにとアルミ叩き出しで製作。表面は吉澤さんの奥さんの手でエナメル塗料のブラックで塗られ、ショップロゴがドローイングされた。

ビューエル ライトニングX1のスクランブラーヒルクライム

次に、リア周りのフレームセクションはワンオフで、その下に交流のある台湾のギアーズレーシングへ特注したリアショックをマウント。ステンレス製マフラーもフレーム内側を巧みに取り回して設置するなど、要所に同店ならではの腕が光るバイクだが、やはり当の本人は至って寛容だ。

「本当に遊びバイクです。最初から塗装もしないつもりだったので、外装が鉄だと錆びちゃうのでアルミで作ったり。楽しくスキー場を駆け上がりたいみたいな感じで、山を走って楽しむバイクですね」

BUELL X1 Lightning 2003 DETAIL WORK

ビューエル ライトニングX1スクランブラーのフロントフォーク

FRONT FORK

伸びた時の浮遊感を無くす為バネレートを硬めに設定。異径ライトが入るフロントカウルはアルミの叩き出し。

ビューエル ライトニングX1スクランブラーのガスタンク

GAS TANK

使い勝手を考えて鉄ではなくアルミ叩き出しでガスタンクを製作。配線部分はメッシュプレートでカバード。

ビューエル ライトニングX1スクランブラーのオイルタンク

OIL TANK

足の邪魔にならないようオイルタンクを装着。吉澤さんの奥さんの手でガスタンク同様にショップ名がドロウ。

ビューエル ライトニングX1スクランブラーのフレームワーク

FRAME WORK

フロント側と違和感なく調和させたボルトオンパイプはワンオフ。エンドにエッジング入りプレートをセット。

ビューエル ライトニングX1スクランブラーのマフラー

MUFFLER

リア側エキゾーストのタイトなラインが見もののマフラーはステン製。巧みな取り回しで車体中央に収められる。

ビューエル ライトニングX1スクランブラーのリアショック

REAR SHOCK

台湾のGEARS RACINGに好みのスペックでバネレートと減衰力を特注したリアショックを取り付ける。

RIDING VIDEO

CUSTOM WORKS ZON

住所 滋賀県蒲生郡日野町木津185
電話 0748-52-6410
FAX 0748-52-6410
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