
HARLEY-DAVIDSON FXDL 2010
SUNNY-SIDE GARAGE
ポテンシャルを最大化させる
サラブレッドの追い切り
ブルーのデニムシャツにカーキのチノパンを合わせ、ほど良く日に焼けた店主である。バイク屋の主としては珍しいスマートな装いに身を包んだ彼は、全方位に『爽やか』な空気感を放つ人物だ。快活で物怖じしない、澄んだハートを持ったメカニックと表現するのが一番妥当かもしれない。
店主の須川さんは埼玉県の名チューナー、奥川潔率いるバーン!HDスポーツで6年弱の修業を積んで独立したサラブレッドである。そして、安全面にウエイトを置いた上でベストに導く乗り味は、このローライダーにも投影。氏が自分で使った胸を張って薦められるパーツと、得意のコンピューターチューニングで仕上げた一台である。
「見た目はシンプルだけど日本人でも乗りやすいように作ってる。足周りはリアにオーリンズショックを付けて、フロントはバネを換えたりだとか。あとはブレーキディスクをミスミエンジニアリングの13インチディスクに大径化してるのと、タイヤをブリヂストンにして、走行性能を上げるようなカスタムをしてます」
フロントは単巻きのレーステック製スプリングに変更。ノーマルの硬め/柔め2種類構造のプログレッシブスプリングでは柔らか過ぎるため、コシがあってブレーキング時にグッと踏ん張れるこちらを採用した。
また、エンジンはストックで、カムにトルク重視のアンドリュース製をインストール。低回転のトルクを太らせハーレー特有のドコドコ感を増すメニューに、サンダーマックスのフルコンピューターで調律。実走も併せて煮詰めたそれは、ばっちりセッティングが出たものだと言う。
「ホイールはリアだけ180のタイヤを入れられるようにリム幅の太いのを使ってる。ノーマルは4.5だけど5.5Jにしてます。これでブリヂストンのハイグリップを履かせることが出来てますね」
自分がこれまで実際に使ってきた中で、ブリヂストン製が一番安心出来ると須川さんは話す。四季それぞれの適応力や、山道、高速など、様々な状況を前提に、『安全』と『走り』を最優先する同店のお眼鏡にかなったオールラウンダーだ。
「走りよりも一番は安全面ですよね。走る、曲がる、止まるの3つが揃って初めてオートバイは安全に楽しめる乗り物ですから、パーツのチョイスにしても性能重視かデザインか、それぞれが持つメリット・デメリットは事前に話すようにしてます」
今回は性能重視のパーツのみで固めたローライダー。そこに得意のコンピューターチューニングを合わせた一台には、調整を専門で行うショップの哲学がパッケージされる。
HARLEY-DAVIDSON FXDL 2010 DETAIL WORK
FRONT FORK
純正フォークのインナースプリングはレーステック製に換装。コシがありブレーキング時の沈み込みも少ない。
FRONT WHEEL
ローランドサンズ・デザイン製ビレットホイールにブリヂストンのハイグリップタイヤ『エクセドラ』を装着。
GAS TANK
純正タンクに塗装はシェイキンスピードグラフィックス清水さんが担当。シンプルなラインが鮮やかに輝く。
ENGINE
エンジンはストックでカムのみアンドリュースを挿入。調整はサンダーマックスのフルコンで抜かり無し。
REAR SHOCK
ショックはノーマル長のオーリンズ製DRL。各パーツは実際に店主が使いオススメ出来る物を提案する形を採る。
REAR TIRE
リアはノーマルの160から180ワイドのブリヂストン製ハイグリップタイプを装着。走行性能の高い一品。
BUILDER’S VOICE
SUNNY-SIDE GARAGE
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