YAMAHA SR550
INDIGO CUSTOM CYCLE
SRの手練れが放つ
ネオカフェという新たな指針
カフェレーサーがこのカスタムシーンで熱を帯び始めて久しいが、そんな最中でインディゴ・カスタムサイクルが放つこのマシンは、新鮮な驚きをもって迎えられるだろう。ビルダー長谷川さんが挑んだのは、現在のブームとは一線を画すネオ・カフェスタイル。
福岡に店を構えて10余年。開店当時からSRを数多く手がけてきた同店は近年、カフェレーサーも多くリリースしてきたが、今回のマシンはその中でもかなり特異な存在だ。と言うのも、近未来的なフォルムはもちろん、目を奪われる箇所があまりに多いのである。
特筆すべきはモノサス化された車体だ。とにかくシート下、そしてリア周りをすっきりとシンプルに仕上げるべく、リアサスはかなり低い位置にマウントされている。同じくモノサス機構であるスズキGSR400のサスとリンクを流用、それらを軸に、フレームはエンジン周りを残してカットし、シートレールやサスマウントはワンオフ。特にこのリンク造りに苦心したと言う。またポリッシュされた長いスイングアームは、リア周りの印象をさらに強烈で迫力を帯びたものとしている。
パーツチョイスには長谷川さんのバイクへの造詣の深さが感じられる。フロントの倒立フォークはドゥカティ・モンスターS4R用にステムシャフトをワンオフして取り付けているほか、前後ホイールとスイングアームはヤマハXJR、そして先述のGSR用モノサスと、常人にはなかなか考えつかぬセレクトである。
ネオカフェという、近未来的フォルムの演出は灯火類にも見て取れる。V-ROD用のヘッドライト、ハンドルバーエンドに配されたフロントウインカー、そしてシート下のフレームに埋め込まれたリアウインカーとテールライト。可能な限り灯火類を目立たせたくないという目論見はこれらに集約されている。
無論、走りも意識した。「しっかりトレールが出るように、また峠を走るお客様なのでバイク全体のディメンションが適正になるように作ってます」。このあたりは自らドラッグレースに参戦するなど、走りへの飽くなき探求を続ける長谷川さんらしい配慮である。
エンジンにビッグボアキットを組み込み550ccにアップし、ヨシムラのTMRキャブで武装。そしてストッピングパワーを求め、フロントブレーキにはベルリンガーを奢っている。曰く、軽量な車体は運動性能も抜群だそうだ。
特異なフォルムに秘められた走りのパフォーマンス。同店のスタンスを内包したこのマシンが、峠を駆けるその姿を想像するだけでも鳥肌が立つ。
(写真・文/マツモトカズオ)
YAMAHA SR550 DETAIL WORK
HEAD LIGHT
見る者にこのマシンの表情を印象付けるV-RODタイプのヘッドライト。ヨーロッパで人気のパーツチョイス。
METER
インジケーターも備えるメーターはKOSO製。H-D用バーエンドウィンカーはSCWのウインカーモジュールで作動。
BACK STEP
無論、ステップはバックステップ化。アグレッシブなポジションを実現する。リザーバータンクはワンオフ。
SEAT
まるで中空に存在するかのようなシートまわり。LEDの灯火類にはこのシートを外すことでアクセスできる。
REAR WHEEL
ホイールはフロント&リアとも17インチに変更。グリップと排水性の高いミシュラン・パイロットロードを履く。
SWINGARM
スイングアームがこのマシンの迫力を決定づける。その横でブラックアウトされたマフラーが静かに主張する。
BUILDER’S VOICE
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