HARLEY-DAVIDSON S&S PANHEAD
DRAG ON
スタイルを追求した
いま現在の到達点
カスタムを一手に引き受ける、二代目の速水唯さん。当時、次世代FRISCOスタイルの最右翼として名高い千葉県のカスタムショップで修業を積んだ後に、晴れて父親が長年守る『ドラッグオン』に合流した。
そんな氏にとって「自分の好きなスタイル」だと言うS&Sパンヘッドは、理想的なトライアングルを形成したチョッパーにメイク。これはかつて知り合いのビルダーが作った、ネックのおっ立ったチョッパーがイメージソースとなり、そこから現在自分が持ち得る技術を余すことなく注入したものである。
着手から5年という気の遠くなる年月を経て身を結んだパンヘッド。元々あった在庫にオーナーが付いたのは3年前のこと。そして2016年の年末遂に、同店に常に鎮座していた一台は巣立って行った。他人ごとではあるが、この年月だけ想像してみても感慨深いものがある。言うまでもなく、実作業に当たった速水さんにしてみれば筆舌に尽くしがたかったことだろう。
「なんせ時間がかかった。でもこの一台は間違いなく俺の糧になると思う」。言葉少なく重みのあるセリフを口にする氏は、サンティー製フレームに前後19/16インチホイールを装着。これはスポーツスターの純正サイズに倣ったもので、更にトレール量も同一に設定することで、狙い通りのスポーティな『走り』を入手した。
ポイントは、『パッと見の印象』だというディテイルに目を移せば、タンクや前後フェンダー、マフラー、ミッドコントロールといった主要部位はすべてワンオフで製作。そして、素材を換えてジョイントしたアルミ製のマフラーエンドキャップや、意匠を凝らしたリアフェンダーステーなど、隙無く見せ場を用意している点もなかなか刺激的だ。
更にディテイルを追えば、ビルダーのスタンスが投影された物作りを目の当たりにする。例えばライザー。聞けばココもワンオフで、純正のトップクランプに合わせてノーマルを黒に塗っても、鋳物だからどうしても同じ風合いにはならない。そのため旋盤でわざわざ削り出して一品製作しているのである。
またオイルタンクは、その下にサブタンクを用意して合計4リットル以上の容量を確保。循環オイルは多いほどベターという発想によるもので、整備性を考慮した作りも見逃せない。ジャッキを使わずともすぐ外せる位置にドレンボルトを設置して、覗き見たり専用工具を用意するわずらわしさを払拭している。
最後にフレームは、外壁塗装業のオーナー自らが取り寄せたメッキ塗材で、クロームメッキとはまた違うくすんだペイントが新鮮だ。「こだわった箇所はありきたりだけど全部」、と言う自信に満ちた声がズシリと響く。
HARLEY-DAVIDSON S&S PANHEAD DETAIL WORK
HANDLE
黒塗りしたワンオフライザーにスタンダードなドラッグバーをセット。左右共PMマスターを贅沢に設置する。
FRONT FORK
フロントフォークとトリプルツリーは純正で、インナーは6インチオーバー。ボトムケースはブラックアウト。
ENGINE
S&S製93cu.in.(1525cc)を搭載。キャブはFCRで点火は付属のポイントボックスに入るS&Sのフルトラ。
MID CONTROL
ワンオフのミッドコントロール。テクニカルな作りもお手の物。オープンプライマリーはBDLの2インチ。
MUFFLER
ショットガンタイプのマフラーもワンオフ。ステンで成形しエンドキャップのみアクセントのアルミ製となる。
REAR FENDER
ワンオフのリアフェンダーはデザイン性の高いステーで支持。新旧の要素を取り入れたオリジナルスタイル。
BUILDER’S VOICE
DRAG ON
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