
H-D KNUCKLEHEAD
ENDO AUTO SERVICE
プレスをかける
銅メッキのウインガー
価格高騰のまま高値で推移する純正ナックルヘッド。旧車固有の故障に対する不安を抑え、前向きにヴィンテージを楽しめるよう、『遠藤自動車』が着手したプロジェクトの第1号車が完成した。
特徴は、エンジン、ミッション、フレームに至る主要コンポーネントをV-Twin製の新品パーツで組み上げた点だ。構造は原物のままだが、新品ゆえにトラブル修理も少なく安心感が高い。

目指したのは、小ぶりなナックルエンジンを際立たせる、出来る限りコンパクトにまとめたボバースタイル。
骨格となるのはV-Twin製の’30年代レプリカフレーム。フロントフォークのネック角が28度と立ち気味で、ミッションからリアアクスルまでの距離が短い設計のため、ホイールベースが詰まったタイトなシルエットを生み出している。

このフレームにネオファクトリー製フォークを合わせると車体前方だけが持ち上がるため、フォークのフロントレッグを短くカットしてローダウン。フレーム腹下が地面と水平を保つよう車高調整が行われた。
そして本作の白熱は、金属感を剥き出しにした無骨な仕上げだ。黒系のタンクやマフラー、フェンダーは、塗料による塗装ではない。下地に銅メッキを施し、その上から黒染め加工を行うという同ショップ初の試みが採用された。

これにより、乗り込むほどに表面の黒染めが擦れ、下地の鈍い銅色が顔を出す——まるでヴィンテージレザーの茶芯のような経年変化を味わえるギミックだ。
フォークスプリングにも同様の処理を与え、あえて黒染めを強めに剥がして初期状態から銅色を主張させている。

また、フレーム各所に残る真鍮ロウ付け溶接の生々しい跡を活かすため、下地が透けるキャンディ系ブラウンで薄くペイント。そこにツヤ消しや黒ずみを加えるエイジング塗装を施し、本物のサビによる腐食リスクを避けつつリアルなヤレ感を演出した。
クロームメッキのヘッドライトに至っては、ガスバーナーで炙りながらオイルを垂らして焼き色を付けるという徹しぶりだ。

外装面ではグラスホッパー製ナローピーナツタンクを設置。トップティー直付けのハンドルやリブフェンダーを備え、フットコントロールやキックペダル、オイルタンクにも自社オリジナルパーツをここぞと投入する。
中身は100%新品の安心感を持ちながら、オーナーと共に茶芯の如く生い育ち、霊気を増していくナックルヘッド。遠藤自動車の代名詞グースネックとは別軸でカードを切る、新たなプレスの陣形だ。
HARLEY-DAVIDSON KNUCKLEHEAD DETAIL WORK

HANDLE
ハンドルはトップティーに直付けしたワンオフで、外装とテイストを合わせてエイジング。グリップはキジマ製。

FRONT FORK
ネオファクトリー製フォークのフロントレッグを短くカットして装着。スプリング部は銅メッキを強めに露出。

GAS TANK
茨城県グラスホッパー製タンクをハイトンネル化して実装。色味は下地に銅メッキを施し、その上を黒染め加工。

ENGINE
エンジンは遠藤自動車第一段となるV-Twin製コンプリートモーター。ミッションとフレームもV-Twin製で統一。

SEAT
全体の様相に合わせてシンプルなソロシートを選択。リアフェンダーも他と同様に銅メッキ後に黒染め加工。

MUFFLER
ショートホイールベースの車体に合わせてマフラーを単一製作。エンド部にはオリジナルの真鍮リングを装備。
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