Toyth Wheelerz Cycle Works

似合うものを作りたい
萌え出る対話からの産物

「オーナーがいて、それを乗って初めて一台のバイクにしたい。乗ってる姿や後ろから前からずっと見て、どんなのが似合うのかなって。要するにオーナーの似合うバイクを作るのが好きなんです」

ハーレー以外にも出来る範囲で他メーカーの車種にも応対すると話す主人の伊藤さんは、自らも距離を走るバイク乗りである。基本的にツーリングといえば片道500kmはいくそうで、そんな往復1000kmコースが年に何度も、2009年のオープンから続いているそうだ。

そこには、「古いバイクでもこんな所まで走れるよ」という事実を、お客さんに体現してみせたいというのがひとつ。次に、長距離を走ることで分かる耐久性などの物作りへのフィードバックもある。また、お客さんそれぞれに課題を見付け、自分の使い方に合ったバイクを作るために一緒に走るんだと氏は言う。

「レジでピッてしたら何でも買える時代に、チョッパー業界って対話があって出来る数少ない仕事。今風じゃないですけど、だからこそ似合うものを作りたいですね」