Woodbell Motorcycle

数あるメニューの本命は
五感をくすぐる走りの提案

人並み以上に愛想が良いわけでも、口数が多いわけでもない。が、店主の鈴木さんからは気立ての良さがにじみ出るかのようだ。自分の大切な愛車を預けても大丈夫だと思わせる、そんな人情の厚みがある。

発足は2011年で、ハーレーと国産の大型車を扱う、いわば町のバイク屋だ。ハーレーは旧車はやらずにエボリューション以降とし、国産はニンジャなどのカワサキ車が多いそうだ。そして業務的には車検や整備が大半で、それ以外にカスタムが入って来る感じだと話す。

「ウチの場合は外装よりも、乗りやすいとかそっちの方です。例えば足周りを換えたり、カムを交換すれば乗り味の変化は体感できます。だからお客さんには走って楽しくなるような提案をしてます」

実家がステンレスの配管工事業を営んでいることもあり、早くから家業を手伝っていた氏にとって溶接加工は慣れたもの。しかし探求の対象はカスタムではなく、あくまでも『走り』の改善である。乗って楽しい。同店の掲げる指針は、地に足が付いたものだ。