Three Creeks

スリークリークス（埼玉県東松山市）

SHOP

March 5th, 2020

本道からそれた裏道に居を構えている。スタートは2004年で、店主の三浦さんはこの道30年以上のベテランメカニックだ。

18歳の時に海外／国産車を扱う都内の老舗バイクディーラーの門を叩いて約8年務めた後に、今度は埼玉県にあるハーレー正規ディーラーに勤務。そこで約11年間技術を習熟させて今の場所で一風変わった経営をしている。

それはショップの裏手、つまり本道側にある夜営業のカフェバーだ。本来ならその立地が逆なのが普通だが、そうでないところに興味をそそられる。聞けば、元々義理の親が経営していた居酒屋の雰囲気をがらりと変えて引き継いだものだと言う。

店が終わる夜7時からはバーのマスターとしての顔を持つ氏だが、もちろん本陣はバイク屋である。カタログにはない作り物を得意として、エンジン修理までをひと通りコンプリート。ベテランメカニックとしての手並みと、その枠だけにはまらない多様な人間性に惹かれて、今日も表から裏から趣味人が訪れている。

工場にはハーレーを中心に国産バイクの姿も散見。当初からハーレーはショベルヘッドが多く、基本ツインカムまでに応対。セカンドバイクを持つ人もいることから国産車も入庫する。

一番奥が旋盤やボール盤、溶接機などを置いた加工エリアとなる。パーツカタログにはない形状のタンクやマフラー、それに付随するブラケットやキャリアまでをワンオフで製作。

入口から見たカフェバーの全景。左側がバーカウンターで、奥はバンドセットを完備したライブスペース。プロアマ問わずにライブハウスや練習用スタジオとしても利用されている。

18歳の時に入社した老舗ディーラーでハーレー部門を任されて以来その魅力にどっぷり。本業と並行して義理の両親が営んでいた居酒屋も氏の好きな世界観に模様替えされた。