ROLLING’S MOTORCYCLES

ローリングスモーターサイクルズ（静岡県掛川市）

SHOP

June 25th, 2019

「これは1936年のノートンモデル19。最初はトライアンフばかり乗ってたんですけど、ある時ノートンのシングルに乗る機会があって乗ってみたらこれは面白いかもしれないって。それで一番大きな排気量のをずっと探して、所有することにしました」

旅を楽しみたい時にちょうど出会ったノートンとは、今年で5年の付き合いになるそうだ。そんな店主の外岡（とのおか）さんがショップを開いたのは29歳の時で、2002年のことである。

当初から修理を中心にして、古いトライアンフやそれに付随するノートン、BSAといった英車を扱ってきた。中でもトライアンフは別体が多く、やって来る車両は全般的に’30年代～’50年代のバイクがボリュームゾーンだと言う。

「どのお店も一緒だと思うんですけど、『乗る』のが楽しいこと。ウチは修理屋ですから、カスタムよりも直して乗るということに重点を置いてます」。好きで好きで始めたショップは、何よりも乗る楽しさに全体重を乗せて、その心躍る世界をお客さんと共有している。

ゆるやかなワインディングもある県道40号掛川天竜線沿いに立地。現在の店舗は3店舗目で、母屋の横にパーツや車両を収めた倉庫を併設。店舗横にヴィンテージバイクが並ぶ。

オールドトライアンフからノートン、BSA、ベロセットといった英車系が基軸。が、お客さんから頼まれたインディアンやハーレーの姿も散見。その辺の対応は臨機応変とのこと。

浜松の旧トライアンフ専門店に3年勤め、その後国内四輪メーカーの期間工として働きお金を貯めて独立。『乗るのを楽しむ』をテーマに、主に修理を中心として業務を回す。

入ってすぐのスペースにボール盤や旋盤などの工作機械を配置。ビニールカーテンで仕切った先が作業場となる。店主は、英車の魅力は日本の道に合っているところだと語る。