RALLY CYCLE

飾り立てずに表現する
等身大のヒューマンタップ

ショップ全体を照らす陽光同様に、澄んだ青空が似合う店主だ。純度の高い空気が流れる出水市で起動したのは2011年。ヤマハSRやXS、ハーレーのエボリューションとショベルヘッドを中軸に据えて業務を采配していると、主人の村本さんは南国人固有の温かみのある風情で話し出す。

「敷居が高くならないようにしてます。あとカスタムに関してはハードになり過ぎないカジュアルというかポップな感じを目指してます。だから比較的ウチは女性のオーナーさんも多いですね」

また、ヤマハのバイクが好きなこともあって、車両同士での純正パーツのコンバートを得意としている。例えばXS650のスイングアームに4cm短いSR用を移植するなど、狙ったスタイリングを構築する際や、走行性の改良時などに資質を発揮する。

「SRのエンジンチューンも多いですけど、特殊なことはやってないのでよそより速いというのは無いと思います」。この必要以上に自分を大きく見せることのない姿が逆に、信頼に値する男だというのを物語っている。