KOS motorcycles

雄弁と正対する
トライアンフの地袋

トライアンフを専門にして、1930年代後半から’80年代半ばまでのヴィンテージツインを守備範囲にしている。正式に起動したのは2019年からだが、それまでのプライベーターでの活動を通じて、古色のトライアンフ乗りの間では知られた存在である。

修理や整備、カスタムまで何でもやると話す店主の沖野さんは、長年トライアンフに乗り続けてきた生粋だ。エンジンの造形美や軽くてよく回るエンジンフィールにやられた口で、次第にそのメカニズムに没頭していった。

「まあ調子よく走ってもらうのが一番ですよね。あとウチはよそで買ったものでも全然受けてます。大切なのは出所ではなくて現状なんで。だからそこからお客さんの要望と予算に合わせて相談していく感じです」

壊れない機械など絶対にないからこそ、修理の際はダメな箇所も早めに見付け出し、そのリスクを最小限に抑えてあげること。薫り高いカスタムにも増して、こうした着眼点をそらさない姿勢に、目の肥えたファンは関心を寄せている。