KID CUSTOM FACTORY

キッドカスタムファクトリー（福岡県福岡市）

SHOP

August 10th, 2017

ユーロスタイルやニュースクール系カスタムといった、クリーンなシルエットに惚れ込んだ店主が営むショップである。開業は2008年で、ハーレーのみならず国産車全般を扱い、主に金属加工に力を注いできた。

「シートメタル関係やフライス旋盤仕事は得意というとあれですけど、結局一番好きですから強みとしてやっていきたいですね」

代表の城戸さんは高校を卒業後、鈴鹿にあるレーシングカーのコンストラクターで、フォーミュラカーの製作に従事。そこでF4のアルミ製モノコックボディやパーツ開発に携わり3年の勤務を経て、今度は福岡のカスタムショップで2年弱の修業を積んだ後に独立。加工物の基礎を物作りのスペシャリストの元で育んで来た。

そして最近は、バイクに乗って遊ぶことに魅力を見出しているそうだ。「これまでは良い物を作りたいとそればかり見て来たけど、乗って楽しむ方にシフトして来てますね」。裏山にひっそり構える外観とは裏腹に、すべてのバイク乗りを快く迎えるショップである。

作業場は仕切りの無い開かれた空間となる。国産車からハーレーまでを扱うレンジの広さも特徴のひとつ。同店の『カラー』が現れた、クリニッシュな製作中のマシンが並ぶ。

店内に入って左奥が加工スペースで、年季の入った機械が鎮座。日々高みを目指して向き合うメタルワークに関して、城戸さんは、お客さんの要望が細かかったり難しいほど燃えると笑う。

好みのユーロスタイルやニュースクール系カスタムはこの場で製作される。しかし最近はバイクに乗って楽しむ生活に魅力を感じ、それ以外のカスタムにも惹かれていると言う。

愛車はお客さんが手放したのを機に譲り受けた’73年のリジッドショベルで3年ほど所有。元々バイクに乗り出すキッカケを作ったお兄さんのバイクに似た一台で、愛着があるそうだ。