ヘルメットメーカーに必須の安全性と、デザインを兼ね備えたプロダクトを丹念に創出する『ディンマーケット』。現在、一部の市場に出回る安全性を包有しないファッションヘルメットとは製作理念からして根本的に違う、バイク乗りの保安を最優先に担保したメーカーである。
しかし、そこまでなら他のメーカーも追従するところだが、ディンマーケットはそれにプラスしてデザイン力も擁し、トレンドや感性の敏感なライダーの琴線を素知らぬ顔で刺激する。
今回紹介する山口県のカスタムショップ、『ガレージスタイル083』の杉本さんも愛用者のひとりで、ライディング時には常に同メーカーのアイテムを身に付け、翼を広げる。
山口県にカスタムショップを開いたのは2010年。以来、ローカルのバイク乗りを支え、ショップ主体になることなく、彼らと共に同じ景色を眺めて歩んできたのが『ガレージスタイル083』だ。主人の杉本さんは、カスタムから内燃機作業までを一手に引き受けている。
いわゆる金属加工のカスタムと、精緻な技術を要する内燃機作業。その双方共にこなす氏の腕を頼ってくるバイク乗りは引きも切らず、中でも旧車乗りが多く見られるのが特徴だ。それは、同店がハーレーのショベルヘッドを軸にした旧車に重心を置いているからである。
また、ショベルヘッド以前のパンヘッド、時にはナックルヘッドやサイドバルブも扱うが、どのオールドモーターであってもアクティブに走るのが同店の流儀である。月イチの定例のツーリングでは毎回500~600kmを日帰りで走り、それはここ約8年続く恒例行事だ。
カスタム屋の店主にあって、工場(こうば)でバイクに向き合うばかりでなく、お客さんと一緒に走りを楽しむのが杉本さんのスタイルである。そして、17歳で限定解除をしてハーレーに乗り出した根っからのフリークが選んだプロダクトが『ディンマーケット』だ。
「こだわりですか? 正直なところ、そこまでガチガチの合法なヘルメットでないといけないとは思わないんです。でもやっぱり、しっかり頭を守ってくれるヘルメットの方が良いですよね。更に安全基準をクリアしたスモールジェットというのは珍しいですから」
基本的に自分が実際に被ってバイクに乗り、試した上で、納得したものを扱うようにしていると言う。そこで形が良く、使いやすいと判断して初めてお客さんにも紹介。そのお眼鏡に叶ったアイテムは、店内の奥に設けられたディンマーケットルームに整然と配置される。
愛用するヘルメットにエイジング加工を施しているのも、実にカスタム屋の店主らしいオリジナリティだ。日々オンリーワンのチョッパーを手掛けるだけあって、身にまとう物にも個性が宿る。同じくGMGディアスキングローブのアクセントに加えたスタッドも端整だ。
ヘルメットだけの枠に留まらず、ライディンググローブやオルテガを使ったデイトリップバッグといったギアを取り揃えているのもディンマーケットの懐の深さだろう。もちろんどのプロダクトもクオリティの追求は顕著で、使えば分かる完成度の高さを明示する。
愛車は1951年式のFL。17歳からハーレーに乗り出し、2台目のこのチョッパーとは約25年の付き合いになるそうだ。乗り換えるのではなく、25年という時間を一台のチョッパーと深く付き合う。そんな氏が選んだのがディンマーケットであり、同じ想いを風に乗せている。
安全基準のSGマーク認証を取得したヘルメットに始まり、グローブやバッグなど、一級の作りで構成される『ディンマーケット』。そのどれもが職人技の光るプロダクトである。
ショップ | DIN MARKETのショップ紹介 |
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住所 | 埼玉県八潮市桁129-4 |
電話 | 048-954-8518 |
WEB | ディンマーケットのWEB |
ショップ | GARAGE STYLE 083 |
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住所 | 山口県山口市熊野町4-13 |
電話・FAX | 083-922-3588/083-929-3476 |
紹介記事 | ガレージスタイル083のショップ紹介 |