H-D FXLRST 2022
STER MOTOR CYCLE
いち早く攻めのぼる
M8用シート&マフラー
北の大地で20年以上に渡ってハーレーのカスタムシーンを支え、扇動してきた要衝的ショップのひとつである。その当主、小関(こせき)さんが昨今、並みならない熱量を向けるのが最新モデルFXLRST(ソフテイルローライダーST)だ。
「これはカスタム車というよりウチのオリジナルパーツの開発用バイクです。FXLRST自体がツーリング向けの車両だと思うんで、それに対してのアプローチでマフラーとシートを製作しました」
2022年の新車発表前からスピードクルーザーのトレンドを取り入れたルックスと、ハーレー史上最大排気量の117cu.in.(1923cc)というパフォーマンスで注目を集めたニューモデルである。「カスタムしないでそのままでも十分見栄えがする」と、多くの識者を納得させたデザインはそのままに、同店が目を付けたのはシートとマフラーだ。
まずシートはガンファイタータイプとして、座面をすり鉢状に整形。これは跨った時のホールド性を重視したもので、座面を山なりとは逆に反らすことでフィッティングを向上。ちなみに純正品も同様の反った形状を持つが、日本人の体形に合わせてリサイズすることで腰周りの安定感を高めている。
次にマフラーだが、こちらは全6ピースからなるスペシャル版だ。特に継ぎ目がポイントで、6ピースをつなぐジョイント部はインロー式としてオス/メスがきっちりとはめ込まれる。そしてサポートにスプリングを計8本使って留めているが、ここにクランプの類は用いていない。それはクランプで留める方式だとジョイントの刺さり部分が甘いのと、そこから折れや割れが生じるためだ。
「これは三重県のマルマスモーターサイクルラウンジさんと名古屋のブルズアイさんとの3ショップで製作してます。機能面的にはマルマスさんで、チューニングはブルズアイさんに見てもらって、ウチは実際にツーリングなどで走らせるガワです」
プロデューサー的立ち位置と実走の面を担当する小関さんはその際、代理店を務めるディレクトリンクでのインジェクションチューンを施行。ロードチューンで自らハンドルを握り、ビビッドな感触を確認している。
「旧車も高年式車に対しても僕のスタンスは同じなんですけど、高年式車の方に興味が傾いてるのかもしれないです。これまでショベルやパン、ナックルをいっぱい乗ってきた中で、いまのハーレーにも楽しさが十分あるのは伝えたいですね」
HARLEY-DAVIDSON FXLRST 2022 DETAIL WORK
SPEAKER
ロングランに重宝するスピーカーは純正オプションを設置。防風性能の高いスクリーンも快適な時間をサポート。
CLASH BAR
クラッシュバーはアメリカのバンキン製。本国ではスタントライドにも使用されるなど頑強さは折り紙付き。
FOOT STEP
ステップはFLO製をチョイス。優れたグリップ力を誇るMXスタイルはクルーザースタイルとの相性も高い。
SEAT
ガンファイタータイプのM8用オリジナルシート。2018~2022年のFXLR、FXLRS、FXLRSTに取り付け可能。
MUFFLER
3ショップで製作したトリプルネームの『ボンネビルスペシャルエキゾースト』。ディレクトリンクで調律される。
REAR END
ナンバープレートをレイダウンさせ、レンズはブラックに交換。マシンイメージのダークトーンで統一する。
STER MOTOR CYCLE
住所 | 北海道旭川市6条西7丁目1-22 |
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電話 | 0166-20-0005 |
FAX | 0166-21-5551 |
SHOP | STER MOTOR CYCLEのショップ紹介 |
営業時間 | 9:00 ~ 18:00 |
定休日 | 火曜日、第1・3月曜日 |