YAMAHA SR400 1997
DELL-SARA
洋服を選ぶように
コーディネートしたい
リアエンドがカチ上がった特徴的なスピードフォルムを形成する、デルスラーラのSR400。全国のSR乗りに注目される同店が手掛けた一台は、リアカウル一体のシートとフロントフェンダー、マフラーにオリジナルパーツを使い、お家芸のカチッと作り込んだボディワークでフィニッシュされた。
「一品物ではなく依頼された時に同じ物が作れるスタンスでやっている。だからフレームもほぼいじらないし、基本的にはお客さんの意見を聞いてそれをうまく形にするのが仕事。僕らは最終的にコーディネーターのような感じでやりたいと思ってる」
ビルダーではなく、その人にあった洋服を選ぶようにしてカスタムを手掛けたい。また、一品物で製作して次はもう出来ませんではなく、同じ物をいつでも提供出来る状態でいたいと代表の髙田さんは話す。
デルスラーラが車両を触る時に気を付けているのは、なるべくフレームを触らないことだそうだ。それは、もしオーナーのコンセプトが変わった時でもすんなり違うスタイルに対応出来るようにするためで、求められた時に決してNOと言わないための施策だ。そしてこれは、ショップとしての基本的な指針でもある。
『曲がって止まれる』という、当たり前のことを確実に押さえたセットアップで、ワンランク上のカスタムを提案する同店。足周りにハイパフォーマンスパーツを組み込むことで、一貫して、バイクに乗る上で最も大切な『楽しさ』を伝道し続けている。このマシンに関しても、フォークに倒立式のヤマハTZR250用を取り付け、前後ホイールは軽量・高剛性のマグタンを装着。キャリパーはブレンボレーシングで強力なストッピングパワーを確保する。
スイングアームもヤマハXJR400用を加工して使い、ワークスパフォーマンス製のリアショックはマウント位置をシフトさせてセット。約8cm延長されたそれは、全体の特徴的なフォルム形成にも大きく貢献している。
「ハイパフォーマンススタイル? まあ足周りはそっち方向に持っていくからそうなるけど、外装はどちらかと言えば旧車チック。RZだったりXJだったりRDだったり、ヤマハの古いバイクをモチーフにしてるのが本当なんですけどね(笑)」
デイトナから販売されたRZ風のサイドカバーに合わせて、カウル一体のこのオリジナルシートを製作したと言う。温故知新。新旧をミックスアップした上でカチッと作り込んだスタイルに、ファンは心躍らす。
YAMAHA SR400 1997 DETAIL WORK
HANDLE
サンセイレーシング製セパハンの右にブレンボ、左にマグラ用マスターシリンダーを。メーターはモトガジェット。
FRONT FORK
フォークは倒立式TZR250用を使いインナーをブラックコーティング。ヘッドライトはシビエの180φを選択。
FRONT WHEEL
フェンダーはオリジナルのハチマルフェンダー。マグタンホイールにブレンボレーシング製キャリパーを装着。
REAR COWL
オリジナルのカウル一体シートをセット。デイトナ製サイドカバーの販売に合わせて製品開発したRZスタイル。
SWINGARM
スイングアームはXJR400用をモディファイ。ワークスパフォーマンス製ショックはマウント位置を変えて固定。
MUFFLER
マフラーもオリジナル商品の『スレンダーボーイ』。同店が重きを置くレーシーな雰囲気を盛り上げるスタイルだ。
BUILDER’S VOICE
DELL-SARA
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