H-D FXDLS 2016
SUNNY-SIDE GARAGE
レーシングダイナと結ぶ
予定調和的カーボンの和音
「これは走りに振ったダイナのレーシング仕様ですね。なるべく日本製の製品を使って作り上げてます。バランス良くまとめて、どれだけスピードを出しても振れて来ないっていうのが一番のポイント。誰が乗っても乗りやすい仕様になってます」
リアがキュッと上方に持ち上がったレーシーな雰囲気のローライダーS。サニーサイドガレージが上手とした『走りの美学』がたっぷりと注ぎこまれた一台だ。
ホイールやマフラー、タイヤなどほとんどの箇所に日本製を用い、海外製は足周りのオーリンズとブレンボぐらいである。いかに日本の製品が良い物かというのを今あるSNSで海外へ発信していきたい、と語る須川(すがわ)さんの愛は折り紙つきだ。
「やっぱり精度ですよね。ホイールやタイヤに関してはバランスウエイトが10gとかで済んでしまう。これは本当に驚異的な数字だと思いますし、バランスが取れた製品は乗っても確実に楽しいです。それがパフォーマンスとして現れてきますから」
果たしてそれがどれだけ凄いのか。普通、ノーマルホイールに大手メーカーのタイヤを装着するとバランスウエイトは30~50gになってくるそうだ。それが日本製ホイールとブリヂストンのセットアップだと半分以下の数値で落着。つまり、それだけ製品自体のバランスが取れてる証明である。
さて、このマシンには大きな急所がもう一つある。それは、外装を彩るドライカーボン製品だ。昨年より氏が手掛ける、軽量/高剛性/高強度、そしてもちろん100%メイドインジャパンで武装したオリジナルパーツのクオリティがとにかくキレている。
「ストリートでも使えるドライカーボン製品です。前後フェンダー、タンクコンソール、サイドカバー、ベルトカバー、基本的には自分が欲しかったんでそこから始まってます(笑)。まあ一番の目的としては軽量化ですよね」
アフターパーツの多くが安価なウェットカーボンだが、こちらは正真の高級材を採用したドライカーボン。機能性の高さはそれらと比べるまでもなく、またカスタムのアクセントとしての威力もかなりのもの。レーサー系からチョッパーまで、普遍的機能美をまとうパーツなだけにその裾野も広い。
須川さんが一貫して追求する『走りの美学』。そして、そこに見事なハーモニーを奏でるドライカーボンの器量。同じ方角を向いたこの予定調和的な融合に、本質的な美が舞っている。
HARLEY-DAVIDSON FXDLS 2016 DETAIL WORK
FRONT FORK
国産車用の正立オーリンズクラシックを、ダイナ用にバネとオイルを換えて装着。コシのある乗り味を具現。
FRONT WHEEL
アクティブ製グライドホイールに自社フェンダーをセット。キャリパーはブレンボに換えて制動力を高める。
GAS TANK
ブラックタンクに映えるドライカーボン製タンクコンソール。カスタムスタイルを問わず上質な装いを演出。
SIDE COVER
ソロシート下のサイドカバーとコイルカバーにも自社パーツを使う。軽量化ばかりか素材が持つ存在感も高い。
REAR FENDER
ノーマルに比べ2kg弱の軽量化となるドライカーボン製フェンダー。スモールウインカーはサンダーバイク製。
REAR SHOCK
ダイナ用最新バージョンのオーリンズ製ブラックラインの370mmロングサスを使用。ベルトガードは自社製。
BUILDER’S VOICE
SUNNY-SIDE GARAGE
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