ARAKI MOTORCYCLE

アラキモーターサイクル（群馬県高崎市）

SHOP

May 9th, 2018

「オフ車は趣味でずっと乗ってる。いま持ってるのはイタリア車のベータで、エンデューロ系が好きでレースとかよく走ってますね。この辺は榛名山とか赤城山とか良い所がいっぱいあるんで林道もたまに行きますよ」

店主の新城さんが開業したのは2003年のこと。それまでは畑違いの建設業界にいたが、知り合いのバイク屋の勧めもあって、昔から慣れ親しんだこの仕事を選択したそうだ。

主に国産車全般を守備範囲にする同店は、中でもヤマハSRやミドルクラスのアメリカンを多くさばき、国産旧車やハーレーの注文にもその都度対応。スクーターから大型車までをカバーする修理店として、日々地元のバイク乗りの信頼に応えている。

また、同店を語る上で欠かせないのは、二輪安全運転指導員を務めている点だろう。群馬県オートバイ組合の会員として、初心者からベテランライダーまでを生徒に教習所などでの指導を実施。傍らに置いたロングフォークチョッパーとのギャップが痛快な、異色のキャリアを保持している。

敷地内前面にショップがあり、その裏手にファクトリーを構える。カスタムのオーダーも多いが、基本的に『町の修理店』としてスクーターから大型バイクまでを分け隔てなく扱う。

十分な作業スペースが確保された明るいファクトリー内。オフ車のほかにロングフォークの’62年式パンヘッドも愛車に持つなど、国産旧車を含めて嗜好の対象は広範に及ぶ。

車種を問わずに内燃機作業も自社で行う。聞けば、ボーリング／ホーニング、バルブ周りの特殊な加工以外は自らが施工。これまで自分のバイクを練習台に技術を習得してきたそうだ。

ショップ内は、右のミーティングスペース奥が事務仕事用のスタッフエリア。新城さんは群馬県オートバイ組合の会員として二輪安全運転指導員、災害派遣協力店の肩書きを持つ。