HARLEY-DAVIDSON XLH883 1993
MOMIAGESPEED MOTORCYCLES
ユーモアが弾ける
ハンサムのすすめ
ショップを始めた2005年に、デモバイクとして製作したのが、この『モミアゲハンサム1号』だ。同店のイメージカラーであるオレンジに彩ったカスタムは、現在はダートトラックスタイルに落ち着いている。
「当時は全体的に低い感じで、タンクのカタチから全部違います。でも、うちの考えるカッコいいストリートバイクだという点はずっと変わらない。『モミアゲハンサム』はシリーズ名で、見た目も走りもハンサムという意味ですから」
エンジンも、純正よりホットな走りが楽しめるようにチューンド。排気量は1200ccに上げられ、ヘッドはビッグバルブ化と燃焼室を加工し、カムにアンドリュースN4をインストール。シャシダイで測定したらなんと、後軸で600馬力をマークしてしまった(爆)と、機械が壊れていた時のオチも忘れない。ハンサムへの最短ルートがガンガン走ることだと謳う同店のポリシーは、外装のみならず、こうしたバイクのセットアップにも熱く注入される。
「今から7年前に、フィールドデイというダートトラックのイベントを立ち上げた時に、何かイメージとなるバイクを作ろうと。最初はヤマハのTX650で作ったんですけど、僕らはハーレー屋なんでハーレーを使ってこのダートトラッカーを製作し直した。最初のカタチから5年ぐらい経ってたんでちょうど良いタイミングでのリニューアルだった」
ダートを走るストリートバイク。尚且つ、ドラッグレースにも参戦するオールマイティ。まず、フロントフォークにはサンダンス製のトラックテックスプリングを挿入し、リアにワークスパフォーマンスの14インチをセット。ハンドルはフィールドバーと名付けたオリジナルで、タンクはスチール材、シートカウルはFRPを素材にしたワンオフである。そしてマフラーには同店オリジナルのショート管を採用。
「全体のシルエットには気を遣いますね。それがあってのハンサムなんで。あと、ダートトラックの時はリアホイールを今の18から19インチに換えます。その方がリア荷重が抜けて断然走りが良いんです。もちろんその為にナンバーもウインカー類も簡単に外せるようにしてますよ」
遊びだって当然本気だ。そして、このコンセプトバイク的位置付けの『モミアゲハンサム』シリーズは、今、20号目を製作中だと言う。そんなハンサムを夢見るライダーが後を絶たない、ユニークな兄弟が営むモミアゲスピードモーターサイクルズ。是非下の動画と合わせてチェックして欲しい。
HARLEY-DAVIDSON XLH883 1993 DETAIL WORK
FRONT FORK
純正フォークの内部にサンダンス製トラックテックスプリングが入る。ストーツのホワイトカバーがアクセントに。
HANDLE
XR1000用より若干絞りをきつくして高く、ゆるいアールで手前に引いたオリジナル商品の『フィールドバー』。
GAS TANK
スチールでワンオフしたガスタンクは容量約6Lを確保。スリムでオリジナリティが高い多面形からなる一品だ。
ENGINE
883から1200ccにアップ。燃焼室を加工してアンドリュースのN4カムを採用。後軸600馬力は伝説(笑)。
SEAT COWL
FRPでワンオフしたスピード感あるシートカウル。ルーカスタイプのテールランプは内部に潜んだデザイン。
REAR END
ワークスパフォーマンス製ショックを装着し、ナンバーステーはレースを考慮して簡単に脱着可能な作りとなる。
BUILDER’S VOICE
MOMIAGESPEED MOTORCYCLES
住所 | 広島県廿日市市串戸2-3-17 |
---|---|
電話 | 0829-30-0003 |
FAX | 0829-31-3053 |
SHOP | MOMIAGESPEED MOTORCYCLESのショップ紹介 |
営業時間 | 9:00 ~ 19:00 |
定休日 | 5日、14日、15日、25日 |