RASH CUSTOMS

ラッシュカスタムズ（広島県福山市）

SHOP

August 5th, 2019

「個人的にはレースをやってるもんなんで、カスタムは旧車のレーサーが好きなのは好きですね。あとはボバースタイルだとか。でも今はカスタムもするんですけど、どちらかと言うと修理の方をメインにやっています」

オープンは2007年。店主の米本（よねもと）さんは国内ハーレーの旧車レース『AVCC』に参戦していることもあり、レーサー系のスタイルが好みだと言う。また、H-D正規ディーラー出身の氏が扱う車種は、基本的にサイドバルブから現行のツインカムまでと広角だ。

「今とは違って、僕や先輩が働いてた頃はディーラーでもまだショベルとかが入って来てたんです。まあ他に古いのもあったりして、その辺をわりかしつつかせてもらえてたのが大きいですよね」

ラッシュカスタムズで出入りの多い車種はショベルだそうだ。そしてそんな同店のセールスポイントは、『きっちりと直すこと』。当たり前なんですけど、と前置きした上で話すその言葉には、穏やかで篤実な人柄が溶けこみ、得難い説得力が帯びている。

ショップは作業場とショールームが別々に仕切られ、2つのエントリーが用意される。工作機械を両端に設置した縦長の作業場では、入口スペースで点検やクイック作業などを行う。

作業場の奥に設けられた重整備用ルーム。エンジンを降ろすような作業はこの場で実施。現在業務のウエイトは『修理』に置かれているものの、依頼があればカスタムにも柔軟に対応。

ウッディなショールームはモダンなカフェを思わす装いで、バーカウンター左横の窓からは作業場が覗ける作り。ゆったりとしたソファも配し、お客さんの憩いの場として使われる。

愛車は’42年式WLAで、ずっとやりたかったAVCCには約3年前から参戦。つくばと富士という遠方開催ながら、年間4戦中の2戦には参加するようにしているとにこやかに語る。