MOTORCYCLES GALLUP

モーターサイクルズギャラップ（愛媛県今治市）

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July 7th, 2024

手の甲から首まで彫物が入った店主である。それは大柄な体躯とシャープな眼光が相まってかなりの迫力だが、救いはフレンドリーだということ。店のバックヤードから姿を見せた時の初見のインパクトとは裏腹に、豪儀な笑顔であっという間に間合いを詰めてしまう人づきが絶妙だ。

越智（おち）さんの始動は2001年からで、車種的にはハーレーのナックルからショベルヘッドまでが主力である。それは店を立ち上げた当時から変わらず、チョッパーに重きを置く点も同じく変わらない見地だ。

「好きなもん辿ってったらチョッパーは’60年代が好きですね。まあ’40年代’50年代それぞれスタイルがあってもちろん好きなんですけど、乗って楽しいバイクって’60年代のがやっぱ良いですね」

店主自身が普段からバイクに乗ることも特長だが、聞けば、「バイクに乗るのが好きでもちろん始まっとんで」と、その答えは至って明瞭。また、だからお客さんの気持ちも分かるところがあると、目線はあくまでバイク乗りのそれである。

2001年当時は大阪で旗揚げし約10年後に故郷の今治に戻り本陣を敷く。ハーレーオンリーのナックルからショベルヘッドまでの旧車を軸にするが、以前はスポーツスターにも対応。

豊富に在庫を揃えているため実際に見て選べることをウリとする。また地域密着型を重要視し、基本的にはお互いが足を運べる範囲の近県に住むユーザーへの販売を対象としている。

「もちろん一所懸命整備はするんですけどそれでもなんかある可能性のあるバイクなんで」と、長年地域密着型にこだわり、下手に遠方まで手を伸ばさずに守備範囲を見極めている。

時には店内が人で溢れたライブ会場になることもあると言う。ミュージシャンと比べたらレジャーの域を超えてないと話す越智さんは1920、30年代～50、60年代の音楽に傾倒。