全国で開催されるカスタムバイクショーは数あれど、『チョッパー』に焦点を当てたショーとしてコアなファンの強烈な後押しを受けるニューオーダーチョッパーショー。今年は9月17日の祝日に、例年通り神戸国際展示場で開催された。
天候に恵まれた当日は、チョッパーフリークはもちろん子連れの親子やカップルの姿も多く見られ、会場内は朝9時の開演から2時間もすると既にたくさんの人波が形成。見た目のハードなバイク乗りに混じって、スッと背筋の伸びた美女や小さな子供がよちよちと歩くその光景がなんともファンタスティックだ。
主催者が『永遠のまんねり』と話す同イベントはしかし、毎年何かしらのリーサルウェポンを用意。今年はハーレーのULを一堂に会した『The LID.』を中央ブースに設置してスキモノのハートを見事にとらえ、ショー最後のいつものロープアートショーへと結んだ。
チョッパーショーにふさわしいロングフォークチョッパー。「これでもか!」、と長く伸びたフロントエンドがロングフォーク乗りのアイデンティティ。今回最長にして最狂の一台。
会場一角に設けられたバーバリアンサーカス。大阪のPYCHOWHEELS が舵を取るこの空間でローブローアーティストによる作品展示やペインティングデモ、オークションが開催。
毎年チョッパーファンどころかチョッパーとは無縁のカメラ小僧を多数動員するキャンギャル。華やかな見てくれのみならず、雑誌バージンハーレーのモデルを務めるハーレー乗り。
ニューオーダーの会場には笑顔が絶えない。オーナーの了承を得てマシンにまたがる女性の姿は他にも多く見受けられた。横の黄色いバイクは人造人間キカイダーのサイドマシン。
メインブースに構えた『The LID.』。ハーレーのUをテーマに、プロアマ問わず気心知れた全国の同士が集った破壊力抜群のチョッパー6選。ポーザーにはない本物の感性が滲み出る。
乱反射するメタルパーツが会場をまばゆく輝かせる。名古屋から神戸まで自走で参加したケンズファクトリーのスペシャルメイド。ショーバイクといえど『走り』の美学にブレはない。
心温まる光景はあちこちで見て取れる。会場内を回る子供の目線の先にあるアートピースや、色味の鮮やかな出展バイク。そこには感受性の高い幼少期にこそ吸って欲しい空気がある。
多くの出展者が並ぶ中でひと際存在感のあるペインターBACONのブース。既製のヘルメットを使い一点ずつ丁寧にフィニッシュ。ディスプレイの仕方にも氏の世界観が覗く。
会場内は開演から瞬く間に活気を帯びる。ニューオーダーは他のショーと比べて、よりチョッパーに強い関心を持った来場者が多いことでも知られるためビルダーも気が抜けない。
チョッパーガールによる恒例の撮影会。今年は会場内を回らず一か所で時間を決めてシューティング。いつものように、この一瞬を待ちわびた愛好家たちによるフラッシュが炸裂。
海外からのファンも集まる鋳物パーツ専科FORKの出展ブース。ロングヒットを記録する人気商品から新作までをセットアウト。今回はイベント限定品も引っさげて来場者を歓待。
バーバーショップによるデモンストレーション。そして今や床屋はパフォーマンスの時代。キャッチーな美容師による華麗な腕さばきにオーディエンスは魅了、おのずと人垣が出来る。
(中)BEST OF CHOPPERは去年に続いてなんと二連覇を達成した京都のラックモーターサイクルズ。(左)2位は岐阜ザ・ワック、(右)3位は大阪リボルトカスタムサイクルズ。
会場 | 神戸国際展示場3号館(ポートアイランド内)/兵庫県神戸市中央区港島中町6-11-1 |
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開催日 | 2018年9月17日(月・祝日) |
時間 | 9:00 ~ 16:30 |
WEB | NOCSのウェブサイト |