現在、多くのカスタムショーが開催され、熱気溢れるシーンが展開される東南アジアエリアだが、2012年から開催されるインドネシアの“KUSTOM FEST”はその中でも元祖的イベントであり、まさに現地の『カスタムの世界』を牽引する存在だろう。
2020年より地球規模で蔓延した“COVID-19”の影響を受け、同年はアートミュージアムでの展示形式、2021年はツーリングイベント的な展開となっていた“KF”だが、昨年より本来の姿に完全復活。入国時の“ワクチン接種証明”も世界各国で撤廃された今年は多くのゲストビルダーが日本から招かれ、さらなる盛り上がりを見せた。
ここからは2023年10月7~8日の2日間、インドネシアの古都である“ジョグジャカルタ”で開催された来場者2万5000人のショーの様子を紹介し、現地のカスタムシーンの熱気とレベルの高さを日本の皆さんにもお伝えしたい。
(写真・文/渡辺まこと)
インドネシアのカスタムシーンといえば50~250ccクラスの日本車をベースにしたマシンが真骨頂。KFでも毎回、クリエイティビティに富んだチョッパーたちが整然と並ぶ。
毎年、KFでは来場者に豪華景品が当たるクジ、『ラッキードローイング』が開催されているが今年の景品はコチラのピックアップトラック。当選者発表会場の熱気も凄まじい。
KF主催のショップ、『レトロクラシック』が製作したハーレーエンジン・3ホイラーをキャンバスに見立てゲストの“ワイルドマン”石井氏がライブピンストライピングを披露。
物販のベンダーブースもご覧のとおり、それぞれがかなりのスケール。こうしたショー会場内の演出もインドネシアのカスタムシーンの熱気を感じさせるポイントだろう。
ショーのアウトドアに設置されたステージ上では毎年、インドネシアのメジャーなミュージシャンが出演し、ライブを披露。その雰囲気はさながらロック・フェスのようだ。
近年のKFで増加してきたのがH-Dを筆頭とした大型バイクをベースにしたカスタム&チョッパー。その多くが日本のショーでも通用、もしくは凌ぐレベルに仕上げられている。
毎回、日本からビルダーやピンストライパー、メディアなどがゲストとして招かれるKF。オープニングではジョグジャカルタ特区の国王(中心・白シャツの人物)も登壇した。
ショー会場ではTシャツやキャップなどのKUSTOM FESTオフィシャルグッズも販売。カラーやデザインなど様々なバリエーションが用意され、多くの観客が買い求めていた。
昨年からアウトドアスペースでダートトラックレースも開催されているKF。日本からのゲスト、CHEETAH大沢氏とHave funから参加のKOMA氏がデモライドを披露した。
日本からチェリーズ黒須氏やゾン吉澤氏、ラック杉原氏にCHEETAH大沢氏、2%er山口氏にムーンアイズがゲストとして来場。それぞれがブースでファンとの交流を温めた。
中心が主催のLT氏で向かって右がその弟のYayack氏、そして左がショーディレクターのAan氏。2012年以来、変わらぬメンバーでインドネシアのカスタムシーンを牽引する。
会場 | JEC HALL/Indonesia Yogyakarta |
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開催日 | 2023年10月7日~10 月8日 |
主催ショップ | RETRO CLASSIC CYCLES |