かねてより開発にとりかかり、長期間に渡って考案を重ねて遂に商品化された長方形型アルミ鋳造製エアクリーナーの『Squ-Air(スクエアー)』。
FORKの真骨頂であるアルミ鋳造製カバーとベースからなる長方形型エアクリーナーは、これまで市場に出回っていた同タイプの鈑金物では成しえなかった陰影豊かな立体的造形に加え、ベースの吸気口をファンネル形状とすることで十分な吸気効率を確保。
また、カバーの表面に薄い黒化被膜がコーティングされ、その黒味がかかった部位とアルミ地肌とのコントラストにより得も言えない雰囲気を創出する。
同メーカーの人気商品であるキャブカバーや各種エアクリーナーに続き、カスタムの自由度が増す、ファンが心待ちにしてきた良質パーツがラインナップに加わった。
鋳物パーツメーカー『FORK』が長年あたため、商品化にあたり研鑽を積んできたアルミ鋳造製の長方形型エアクリーナー『スクエアー』がいよいよリリースされた。
何といっても最大の特徴は鋳造製という点で、カバーに立体的デザインが取り込まれ、ベースプレートの吸気口はリップを立てたファンネル形状とすることで確かな吸気効率を保持。
ルックスと性能の双方ともに、鋳造ならではの3D設計がいかんなく発揮されている。加えて、ステンレス製フィルターフレームには吸気をさまたげない開孔率50%以上のパンチングパターンを採用。
また、ふちに帯のある特注パンチングメタルを使うことで強度を高めるのと同時に、組付け時には、これまでのような切りっ放しのバリで手を切ることがないようにとの配慮も兼ねた作りとなる。
カバーデザインは全10種類、キャブは計4タイプに対応したベースを用意。今まで市場に出回っていた鈑金物ではなく、アルミ鋳造で『スクエアー』型を作りたかったと、代表の長谷川さんは話す。
「昔からあるフラットな長方形の物を見ていて、ウチがキャスト(鋳造)で作ったらもう少し面白い物が出来るんじゃないかなって。そこが始まりですよね」
シンプルな立体的デザインを落とし込みつつ、パーツ単体で主張し過ぎることなく、あくまでもバイク全体で見た時の相乗効果として完成度を高めるFORKの名わき役的立ち位置は健在である。
そして、鋳肌と磨き面とのコントラスト。表面を薄い黒化被膜で処理することで鈍い輝きを帯びた砂型の質感と、アルミ地肌を出した起伏部との陰影が、言い知れない味わいを見せている。
「キャスト(鋳造)で作ることでいろんな立体的な工夫ができる。カバーもそうですけどベースプレートもそう。あと今回はカバーのコントラストを最大限活かしたデザインにしたいというのもありました」
黒染めの技法を使った製品はこれまでにはない特徴だ。得意とした鋳造技術を駆使し、そこに新しいメソッドを取り入れる。常にFORKの物作りは磨きがかけられている。
FORKの物作りの主幹をなすアルミ鋳造。微小な凹凸を備えた渋味のある質感と自由度の高い造形を可能にする特殊技法だが、今回の『スクエアー』にはそれにプラスして黒染め処理が加えられた。
ほんのり黒ずんだ鋳肌と磨き面とのコントラストを引き立たせたデザインは全10種類用意され、価格も3万4000円(税別)からの提供と、手ごろな設定にされている点もポイントのひとつ。
カバー同様にアルミ鋳造製のベースは、S&S Super E/CVキャブ(純正EFI)/S&S Super B(ケイヒンバタフライ)/SUキャブの、主要キャブレターに対応した全4タイプが揃う。
吸気口はフラットではなくリップを立てたファンネル形状のため、乱流や剥離による吸気効率の低下を抑制。小さ目なボディに関わらず、過不足のない吸気を確保した構造となっている。
ステンレス製のフィルターフレームを見ても、性能面ばかりか細やかな気遣いが反映される。まずインナーとアウターフレーム共に吸気を邪魔しない開孔率50%以上のパンチングパターンを採用。
そのフレームの両端は切断面をそのまま露出させずに帯付きメタルを使うことで安全面はもとより、装着時の強度や見た目の向上にも貢献。目立たない箇所にも手間を惜しまないのがFORK流である。
多様なカスタムファンのニーズに応えるべく全10種類のエアクリーナー『スクエアー』が製品化。現在フォントシリーズにはポピュラーなモデル名を始めとした全5種類が並ぶ。
フォントシリーズとはまた違った表情を見せるノンフォントシリーズ。シンプルながら存在感のある紋様や有機的なシェイプまで、カスタムを熟知した開発者ならではの妙味が宿る。
メーカー | FORK |
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住所 | 東京都大田区東糀谷3-16-2 |
電話/FAX | 03-5705-4009/03-6423-2102 |
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