表面だけをつくろったパーツとは一線を画したオリジナルアイテムをリリースする、鋳物パーツメーカー『FORK(フォーク)』。一歩も二歩も踏み込んだ玄人寄りの発想をベースにしながらも、万人に受け入れられるデザインに落とし込んだ小粋なプロダクトが真骨頂。
今回は息の長い人気商品の『ナローライズクランプ&バー』を吟選。極狭のクランプから上方へすっと立ち上がるバーとのえも言えないコンビネーションは絶品で、フロント周りをナローに魅せるセットアップには欠かせないパーツとして独自色を出している。
ワンオフで一点限りの物を作るのではなく、量産品として、またそれをポン付けで実現させることを前提に形にしたパーツである。クランプ幅を左右25mmずつ短くすることで端然とした立ち上がりを実現させ、また、剛性を高めるために下側のベースを一体化させてワンピース構造に。これは、クランプ幅が狭い分ハンドル操作時にそこに回転力が集中して起こる、ねじれやよじれの抑制を図ってのものである。
デザインは「Type “H”」「Separated」「Shoulder」の3種で、下部のマウント方法には「Standard」と「Flat」の2つがある。スタンダード(左)はラバーマウント用の凹みにフィットするもので、フラット(右)は’04年以降のスポーツスターのようにラバーマウント不要のタイプに適応。また細部の作りとして、鋳物に直接ネジを切るのではなく裏側にナットを仕込むことで、確実にトルクがかけられる施策が取られている。
北海道旭川の『スターモーターサイクル』とのコラボレーションで誕生したスプリンガー用ナローライズクランプ。インラインの74スプリンガーに対応し、クランプ幅はナローグライド用と同じく幅80mm。この極狭クランプにより、スプリンガーフォークではかつてないほどのナローでスタイリッシュな立ち上がりを表出。また、トップブリッジ一体型のデザインがカスタムの完成度を高める。
発案者のスターモーターサイクル小関さんに話を聞いた。「自分が付けたいと思える74スプリンガー用の幅の狭いクランプが無かったんです。それでフォークの長谷川さんがこのパーツの原形になる39mmのナロークランプを出してたんで、『こんなの作りたいんだけどどう?』ってアイデアを持っていって出来たパーツですね」。リリース以来、74スプリンガーオーナーの選択肢の上位に名を連ねたアッセンブリーとなる。(スターモーターサイクル tel_0166-20-0005)
ナローライズクランプに合わせて直線部分を80mm幅に専用設計したステンレス製のオリジナルバー。クランプからの立ち上がり部分をフォークからはみ出ることなく内側に収めることでスマートなフロント周りを形成。
またアグレッシブなライディングポジションを生むローライズバーから、両腕を上方へあげたチョッパーテイスト溢れるブリティッシュハイまで多様にラインナップ。これらはクランプとのセット販売でディスカウントされる。
メーカー | FORK |
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住所 | 東京都大田区東糀谷3-16-2 |
電話/FAX | 03-5705-4009/03-6423-2102 |
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