Da Authen Conflux 1st ダ・オーセン・コンフラックス 2017

Da Authen Conflux 1st

ダ・オーセン・コンフラックス 2017(会場/スペースエッジ)

October 27th, 2017

沈殿した業界へのアンチテーゼ
ストリートミックスの合同展示会

バイク、サーフ、スケート、車といった異ジャンルのソリッドなショップを、それぞれ対等な位置関係でプレゼンした合同展示会、『Da Authen Conflux(ダ・オーセン・コンフラックス)』。ワークウェアブランドBLUCOの呼び声で全19ショップが集まり、東京渋谷のスペースエッジで10月10日~12日の3日間に渡り開催された。

そもそも、これまで合同展示会といえば関係者のみに限定されていたが、その閉鎖的な流れへのアンチテーゼとして同イベントは一般開放。イケてない最たる理由の閉鎖性を打壊し、「誰もが参加できて盛り上がることをしよう」というテーマのもと実施された。

第一回目にも関わらず、多数の来場者が訪れ大盛況の内に幕を閉じた『ダ・オーセン・コンフラックス』。主催したBLUCO代表の青木さんに、イベントへの想いを語ってもらった。

Da Authen Conflux 1st ダ・オーセン・コンフラックス 2017

渋谷のど真ん中で
盛り上がることを

ー まず、この合同展示会を始めたキッカケを教えてもらえます?
ホットロッドカスタムショーやジョインツとかがあるでしょ、そういう展示会バージョンを渋谷のど真ん中で、ちっちゃいながら盛り上がるようにやりたかった。今っぽくというか、サーフやスケート、バイク、車を一緒にして。
ー カスタムショーではなくてサーフ、スケートをミックスした、人が集まるような展示会ということです?
そうそう。で、それが好きな人たちが来て、楽しめれば良いかなっていうのが最初のスタート。
ー 出展しているショップはどうやって集めたんですか?
今回に関しては身内とか仲間とか気ごころの知れた人たち。バイク、サーフィン、スケート、車のジャンルでセレクトした形だね。
Da Authen Conflux 1st ダ・オーセン・コンフラックス 2017
ー バイク系だけの展示会にはしたくなかったと。
そう。最初はやっぱ俺の好きな世界観、バイク、サーフィン、車、まあスケートはやんないかもしれないけどそれらが好きなわけ。いま流行ってもいるしブームじゃない、でもそれの合同イベントっていうのがないんだよね実際は。バイク用のはもちろんある、車もあるでしょ、サーフィン用もスケート用もあるけど、こうした一緒になってるのがない。
ー あったとしても半端ですし。
サーフイベントにちょっとバイクが並んでるとか、バイクイベントにちょっとスケートが並んでるとかね。でもそれぞれが同じ位置関係でっていうのが無いんだよ。だからバイク、サーフ、スケート、車のイベントを渋谷の真ん中でやってみたかった。
Da Authen Conflux 1st ダ・オーセン・コンフラックス 2017
ー 今後はどれぐらいの頻度でやっていくんです?
一応年に2回やっていく予定。同じ場所で。だけど出展する人の中には年1回でいいやって人も、いや2回とも出たいって人もいると思う。メーカーさんやディーラーさんみたいに卸がメインのところは年2回夏冬があるから出たいって言うかもしれないし、年1で良いところもあるだろうしね。あと……。
ー あと?
某ショップで、ダ・オーセン・コンフラックスのセレクトメンバーによるポップアップストアも予定してる。他にも、郊外のキャンプ場を借り切ってのバイクランを含めたキャンプイベントとか。
ー えっ!? いきなりとんでもないですね(笑)。
Da Authen Conflux 1st ダ・オーセン・コンフラックス 2017

閉鎖的だからイケてない
だったら開放すれば良い

ー 合同展示会といえば関係者に限られてましたが、一般開放したのは?
はっきり言って合同イベント、合同展示会っていうのは今イケてないわけ。どこもいろんな所でいろんなことをやってるけどイケてない。すごいカッコ良く作っても何故か客はそんなに入らないし、あと客自体が楽しんでいない。それはどうしてかと言うと、やっぱり閉鎖的になってる、展示会という形で閉鎖的なのがメインだよね。
ー その閉鎖性をなくしたと。
じゃあ一般の人、ショップそれぞれにクルーや仲間はみんないるわけだから、一般開放すればその人たちが遊びに来れて、自然と雰囲気が盛り上がるよね。
Da Authen Conflux 1st ダ・オーセン・コンフラックス 2017
ー 確かに客の立場だったらそういう場に行きたいです。
そう、そうするとディーラーさんが来た時に、例えばウチだったらウチのクルーが沢山いるブースをディーラー目線で見てもらってカッコ良いと思ってもらえたりね。他のショップももちろんそうで、ディーラーさんがその店のクルーがバーンッ!て並んだ姿を見たとするでしょ。そしたら「ああやっぱもっと売らなきゃ」とか、日ごろの自然な姿が見れる分影響力が凄いんだよね、クルーがいると。
Da Authen Conflux 1st ダ・オーセン・コンフラックス 2017

普通の展示会より
絶対キラキラしてる

ー 今回出てるショップはストリート系だから皆クルーのインパクトが強い。
だから一般開放って言ってもまったく何も知らない人が来てるわけじゃなくて、こういうカルチャーが好きな人だったり、ここの誰かを目当てに来てるわけでしょ。一般と言いながらも広い意味では仲間なんだよね。それにクルーに囲まれたそれぞれのブースを見ると、やっぱり普通の展示会のブースより絶対キラキラしてるし。
ー リアルがイケてる分、とびっきりの付加価値になると。
出展してくれてるショップの仲間には、芸能人やそのジャンルで影響力のある人たちが沢山いるしね。
Da Authen Conflux 1st ダ・オーセン・コンフラックス 2017
ー なるほど、これが起爆剤になって活性化すると良いですね。
そうそう。このイベント自体の活性化だったり、業界全般だったりね。
ー 第一回目にも関わらず大盛況でした。お疲れ様でした。
おかげさまで盛り上がってはいるんだけど、やっぱりやってみると更に更にっていうのが出て来ると思う。更なる進化を求めてだね(笑)。次回もよろしくお願いします(笑)。

ベンダープロフィール

バイク、サーフ、スケート、車といった異ジャンルのトップランナーが一堂に会した初の合同展示会『ダ・オーセン・コンフラックス』。ここではサイクルゾンビーズのチョッパーやワンワールドオーナーのFORDエコノラインが並んだエントランスと、二つのエリアに分かれて出展されたブースの模様をピックアップ。

受付はBLUCO STOREの女性スタッフが担当。来場者に『Da Authen Conflux』のオリジナルステッカーをプレゼント。ちなみに、『オーセン(ティック)=本物」の集合体という意味。
東京江戸川区の『プランプダイナー』が自慢のバーガーを販売。先日2号店をオープンしたばかりの同店。イベント慣れしたスピード感でそつなく来場者の空腹を満たしてくれた。
世界各地の植物を扱う観葉植物店の『サボテンミサイル』も千葉県のサーフスポット長生郡一宮からエントリー。無機質な会場ながら緑があることで場の空気がやわらかなものに。

リードする16のカッティングエッジ

右から全国屈指のサーフショップONE WORLDオーナーのヒロさん、(中)元祖ストリートチョッパーの、ショップサムズのオサムさん、(左)福島県いわき市のローカルショップ河村さん。
サーフ、スケート、モーターサイクルなどのヴィンテージアパレルを手掛ける『ジャンクディーラーリップル』の小川さん。ハーレー系やパウエルといった往年の商品を多数揃える。
DOODLE50の早川さんは愛用のミシンでデモンストレーション。独特のグラフィックをチェーンステッチ刺繍で仕上げたアイテムは一見の価値有り。好きな人にはドンギマリのテイスト。
渋谷のキーマン、KRAFTY熱田さん。AVCCの旧車レースからオフロードまで参戦するレース狂の一面を持つ氏が手掛けるアパレルを求めて、国内を始め海外からの客も絶えない。
バイカーズアパレルに都会的なエッセンスを取り込むTHE HIGHEST ENDの斉藤さん。アパレルのみならずハード過ぎないウォレットや各種ケース、ベルトなども充実する。
BLUCOのライセンスブランド『B.W.G(BLUCO WORK GARMENT)』は人気のオリジナルシェードをメインにディスプレイ。バイク乗りのデザイナーが産む機能性の高い商品群。
NEW CLASSICをテーマに新たなクラシックを提案するG&F CO.の山口さん。一切の妥協を許さない物作りで高次のクオリティをキープ。会場内でもひと際異彩を放っていた。
生刷り職人のグラインドロッジ。BLUCOの無地Tにプリントを実演。色味やロゴの当て方など、キレた感性が息づくアートワークはまさに職人技。持ち込みのアイテムにも対応した。
KEN THE FLAT TOPのケンさんもピンストライプを披露。ベテランの見事な筆さばきにブースを囲んで来場者は食い入るように注視。この手のデモが見れるのもイベントの醍醐味。
相変わらず良い表情のBLUCOスタッフ。主催者業務と並行して全国からやって来るファンやディーラーさんの対応で大忙し。今期もまったくもっての魅力的な商品をラインナップ。
会場奥にブースを構えたヘルメット専科オーシャンビートルはハーフ、ジェット、フルフェイスと各モデルをずらりと配置。オリジナルアパレルと合わせて来場者の注目を集めていた。
神戸よりNO NAME!も出展。オリジナルブランドAT-DIRTYを中心にオールドワークな世界観を演出。ヴィンテージを日本人の体型に合わせリメイクした商品を展開する。
バイク、サーフィン、スケートを謳歌したライフスタイルを送るファミリー、『サイクルゾンビーズ』のブースも設置。アパレルと合わせて2台のチョッパーも展示販売した。
古着やアメカジと相性の良いスタッズアイテムを手掛けるVIN & AGEの島田さん。ブランド名に込めた、「後のヴィンテージになるアイテム作りを目指した」渾身のアイテムを披露。
創業20年を越える新潟のジャックサンズは、旧車乗りの琴線に触れるディープパーツを展示。レギュラーのオリジナルヘルメットも並べて一貫したアメリカンスタイルを提示する。
地元横浜からいつも通りのマイルドな空気感で参加した、代表のミナトさん率いるホリーテラーズ。ちなみにスタッフと一緒にしゃがんで写るのはノマドクロージングの武輪さん。
会場 space EDGE/東京都渋谷区渋谷3-26-17 野村ビル1F
開催日 2017年10月10日(火)~ 12日(木)
時間 12:00~19:00(火)/10:00~19:00(水)/10:00~17:00(木)