CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (平和モーターサイクルのカスタムバイクイベント)

CUSTOM WORLD Scrambler 2022

カスタムワールドスクランブラー(パセーラ広島)

October 17th, 2022

平和モーターサイクルが飾る
全12台によるスクランブラー展

去る7月16日から8月28日まで、広島県広島市の商業施設パセーラ広島にて『Custom World Scrambler』が催された。同施設では、これまでも地元広島の『平和モーターサイクル』のマシンを展示した『Custom World』と、日本のトップビルダー7名のカスタムを集めた『Custom World Japan』が行われてきたが、今回の展示では平和MCが製作したスクランブラーにフォーカスが当てられた。

近年、平和MC木村さんの造るスクランブラーは国内外で高い評価を得、その注目度は日に日に高まっている。「元々は単純に自分が乗って楽しめるバイクを作ろうと思って、グラストラッカーをベースにしたスクランブラーを作ったんですがこれがすごく評判が良くて。最近はこればっかり作ってますね」。

オフの走破性を確保しつつ、ストリートに映える平和のスクランブラー。それが12台も並ぶ光景は実に見応えのある展示だった。

(写真・文/マツモトカズオ)

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

展示はパセーラ広島2階に設けられた特設会場にて実施された。同フロアには海外のアパレルブランドが軒を連ね、そんな中にモーターサイクルが並ぶ姿は実に痛快だった。

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

それまでバイクに興味のなかった一般客が展示されたカスタムマシンに惹かれて足を止め、後に免許を取得して平和MCにカスタムをオーダー。そんなこともあったそうだ。

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

木村さんのスクランブラー『GT-004』がメディアで紹介された後、ショップには同仕様のカスタムオーダーが殺到したという。こうして並ぶと、まるでコンプリートマシンのようだ。

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

会場では広島に店を構えるレザーショップ『FLAVOR Leather Work』もブースを設け、商品を販売していた。同店はこれまで平和MCのカスタムシートを数多く手掛けてきた。

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

会場内にブースを出していたピンストライパーのLOUさん。ピンストライプやペイント、アートワーク等で永く平和MCのカスタムに関わり、同店を語る上で欠かせない存在だ。

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

LOUさんが手掛けるブランドで、アパレルや雑貨などをリリースしている『wayco』。会場ではTシャツやステッカー、キーホルダーなどを販売、アートワークも展示していた。

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

LOUさんの所有するスクランブラー。今回の展示には木村さん、LOU、FLAVORという3人の平和製スクランブラー乗りによるポップアップショップというコンセプトもあった。

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

平和のスクランブラーにはなくてはならないオリジナルのバーパッド。鳩とショップロゴをモチーフにしており、デザインは2種用意されている。こちらも会場で販売されていた。

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

木村さんが手がけるプロジェクトのひとつ、『ピジョンキャスティング』からリリースされている『ソケットポット』は高い人気を誇るアイテム。ソケット型のデザインがユニークだ。

CUSTOM WORLD Scrambler カスタムワールドスクランブラー (パセーラ広島)

平和モーターサイクル代表、木村さんと愛車のスクランブラー『GT-004』。氏は2020年、このマシンが完成した直後に剣山スーパー林道を走破し、その高い走行性能を実証している。

Scramblers of HEIWA

Suzuki GRASS TRACKER “No.004”
木村氏が自らの愛車として製作したマシンだったが、後に同仕様での注文が増幅。スクランブラーのパイオニアとして世界に認識された一因という意味で、メモリアルな一台。
Kawasaki W650 “No.013”
小排気量のみならず、このW650のように比較的大柄なマシンでもスクランブラー製作を手掛ける。小排気量車にはない重厚な雰囲気が漂い、シックなカラーリングとマッチする。
MONTESA COTA 4RIDE
ホンダのエンジンを搭載するスペインのトライアルバイク、モンテッサをベースにした一台。トライアル車をスクランブラーに、というオーダーに苦心しつつも応えたカスタム車。
Triumph T110 “FLAVOR”
FLAVORのオーナーである梶原さんの愛車。もちろんこちらも平和MCで製作された車両だ。シートのデザインと造形に革屋らしさを感じさせるマシンになっている。
Triumph TR6
こちらも平和が得意とするオールドトライアンフをベースにしたスクランブラー。トライアンフのモーターにはこのスタイルが絶妙に似合い、錦織りなす存在感を現わす。
Suzuki GRASS TRACKER “No.011”
基本的には木村さんのマシンと同じ仕様だが、ペイントワークやヒートガード等にオーナーLOUさんの個性を垣間見る。シート下にはキャンディボックス(!)を備えている。
会場 パセーラ広島/広島県広島市中区基町6-78
開催日 2022年7月16日~8月28日
主催ショップ 平和モーターサイクル