ヨーロッパの中央に位置する国、ポーランド。ここで長年、物作りに没頭し、驚くべきクオリティを備えたプロダクトを産出するカスタムショップが『BTチョッパーズ』だ。
これまで、ヨーロッパで開催されてきた数々のカスタムショーに出展しては高い評価を得、現在はハーレーの高年式車に主軸を置いたハイブレッドパーツの製造を行っている。
主宰のマレック・ミツキェヴィチは腕の確かなカスタムビルダーとして知られ、彼の手掛けるプロダクトを求めては、厳選たるマイスター制度を持つ隣国ドイツからも人々が訪れてはえり抜きを調達。ひとつずつ手作業での仕事にこだわったプロダクトは、錚々たる有名ショップが名を連ねるユーロシーンにおいて、確固たる威光を放っている。
(取材協力/スーサイドカスタムズ)
東ヨーロッパの国、ポーランド。西にドイツ、東にウクライナが位置したこの歴史や文化、ショパンに代表される有名作曲家の故郷としても知られる国で、輝きを帯びたカスタムショップである。
『BTチョッパーズ』主催のマレック・ミツキェヴィチはどれだけ多くの注文を抱えようとも手間暇かけたハンドメイドの製作に打ち込み、その完成度でファンの心をつかんできた。
現在は主に、ハーレーの高年式車、ブレイクアウトモデル用を中心にしてカスタムパーツを生産し、ボルトオンで変貌するスタイリッシュなユーロカスタムの開発に余念がない。
ガスタンクや前後フェンダー、マフラー、シートに始まり、各カーボン製カバーといったプロダクトを丹念に創出。そのどれを取ってみても他の量産品にはない仕上げの高さが内包される。
例えば、マフラー。現行ミルウォーキーエイトエンジン用を中核にしてステンレス材で作り出される一品は、溶接痕も生々しい手作業ならではの作り手の体温が行き届いたデザインがひと目を引く。
そして、フェンダーなどのスチール材がベースとなるボディパーツである。これらは同じ土俵で勝負するプロフェッショナルが見ても「巧い」と、思わず口にさせる出来栄えのものだ。
一般論として、こうしたフェンダーなどの金属パーツは量産体制に入った途端に完成形の水準が下がる場合が多い。他社製品の場合は、プレスを使って最低限の型を抜いた後に、その切断面を綺麗に均(なら)しても凸凹感が残ることが多々ある。
しかしマレックの作るパーツはひとつずつ丁寧に成形しているために、そうした後処理の問題が発生せず、必要最小限の調整で装着が可能だ。
一方で、マレックのこれまでのカスタムショーでの栄えある経歴も特筆すべきだろう。世界的カスタムショーの『AMD』や『Custom Festival』、『Euro Bike Fest』などに出展しては誇らしい戦績を樹立。
その既存の枠に収まることないエクスクルーシブなマシンは、彼の創作欲の源泉であり、その研ぎ澄ました感性を反映させ、より多くのファンの元へ届くよう製造している物が、今の市販パーツである。
この世にただひとつの一台を作るカスタムビルダーとして精進を重ね、それと並行してボルトオンでのカスタムパーツを日々創造する。大がかりなモディファイなしで愛車をトランスフォームさせて、楽しむ。
このフルカスタムとは違う限られた条件化で人一倍自分のバイクが照り映えるように、『BTチョッパーズ』はユーロカスタムの名のもとで、美しいマスプロダクトを探求し続けている。
ユーロカスタムに象徴されるスタイリッシュなカスタムマシン群。その中でも『BTチョッパーズ』のカスタムにはどこかスピード感漂うレーシーな雰囲気がまとわれている。ハーレーのミルウォーキーエイトエンジンを中心にした高年式モデルのカスタムサンプルには同社のパーツがふんだんに使われ、ボルトオンでこうした美しいシルエットが入手可能となる。
フレーム加工などの大幅な変更を加えずボルトオンでユーロカスタムを形作る、ハーレーのブレイクアウト用フルカスタムキット。キットにはフロントフェンダー/テールライト埋め込みリアフェンダー/ガスタンク&キャップ/チンスポイラー/シートがセットとなる。ツインカム、ミルウォーキーエイトエンジン用をラインナップ。
一個一個ハンドメイドで製造されるBTチョッパーズ製カスタムパーツ。仕上げの高さは鉄地のベア状態で確認できる。こちらのフェンダーは取付金具付きで、2018年式以降のファットボーイに対応。他に2013年以降のブレイクアウト用と、カーボンフェンダーも用意。
ユーロスタイル特有の流麗なシルエットを形成する際に不可欠な、程よいアールラインを携えたストレッチガスタンク。2018年式以降の全てのソフテイルモデルに対応し、カスタムシートとの併用が必要。サイズは横約360mm/縦約600mm/高さ約210mm。
目立たない箇所ながら装着することで愛車の印象が引き締まるチンスポイラー。アルミ製で、2018年式以降のミルウォーキーエンジンのソフテイルモデルに対応。全長約9.5cm /高さ約13cmのサイズとなり、取付金具付きのステーはあらかじめ黒色に塗装済み。
エンド部に極小テールライト用穴開け加工が施されたリアフェンダーは、2018年式以降の240~260幅リアタイヤおよび、ブレイクアウトモデルなどに対応。フェンダー内側から配線がひけるよう凝った作りとなる。他にテールライト埋め込みフェンダーなども潤沢に揃う。
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