YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 31th -Vol.06-

－ハーレーダビッドソン －
ナックルヘッド、サイドバルブ、アワード

朝8時開場の数時間前から長蛇の列ができ、それは昼頃まで延々と続く。そして会場に入るや否や広がる、まばゆいばかりの万彩なカスタムワールド。

会場内を埋め尽くす来場者数もさることながら、そこに一点一点光り輝く宝珠なるバイク群は思わず吸い込まれるほどに美しい。

全6回に分けて紹介してきた最後の今回は、アワード受賞のバイクをピックアップ。高次元な感性と技術がせめぎ合う、2023年度の栄位を極めた車両で幕を閉じたい。

ナックルヘッド（ハーレーダビッドソン）

サイドバルブ（ハーレーダビッドソン）

AWARDS

Best Motorcycle Domestic　（RODSTAR／ロッドスター）

ヤマハのトライアル車TY250をベースに製作。アルミ材を使い精緻に作り込んだエクステリアをバランスよく車体にフィッティング。シックな色味が上質なテイストを増長する。

Best Cafe Racer　（WEDGE MOTORCYCLE／ウェッジモーターサイクル）

スタイリッシュかつエレガントなカスタムを手がけ、今回はこの他にハーレーの新作X500のカスタムプロジェクトにも参画。多忙を極めるなか破格の完成度でアワードを奪取する。

Best Motorcycle European　（GILD MONKEY CHOPPERS／HILLS MARKET）

ハーレー専門ショップによるフルスクラッチのトライアンフチョッパー。初の題材であってもご覧のクオリティでフィニッシュ。ヒルズマーケットクルーが一丸となった不朽の大作。

Best Detail Work　（CHERRY’S COMPANY／チェリーズカンパニー）

二輪業界のみならず映画やテレビCM用製作物で突出した才能をいかんなく発揮。そして今回はサイドカー。すべて自作された規格外を前に、もはや作れない物はない印象を受ける。

Best Motorcycle American　（SURE SHOT／シュアショット）

年に一度この日目掛けて短期間で作り込まれるソリッドなカスタム。ハンドメイドと機械加工を駆使して産み落とされたブランニューは、絶妙な車体バランスに機能美が溶け合う。

Best Chopper　（LUCK MOTORCYCLES／ラックモーターサイクルズ）

世界中のチョッパービルダーがその動向に注目。コンパクト&ナローなスタイルに巧緻なデザインを取り入れたオンリーワンは乗り手が走ってこそ光彩を放ち、ファンを熱狂させる。

Best of Show Motorcycle　（JURASSIC CUSTOMS／ジュラシックカスタムズ）

NEIGHBORHOOD滝沢さんと、Cheetah C.C.大沢さんによるジョイントプロジェクト『ジュラシックカスタムズ』。精通者同士の化学反応は常に予想を遥か超えた上作を産む。

CUSTOM FRONT’S PICK　（VIDA MOTORCYCLE／ヴィダモーターサイクル）

スリックなフォルムにステンレス材を使用したディテイルと塗装が融和。前に出過ぎない細部の主張が逆に際立ち、ダークトーンでありながら華やかな一歩身を退いた深みを醸す。