YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 30th -Vol.05-
2022 横浜ホットロッドカスタムショー【ナックルヘッド、サイドバルブ、アワード】
FEATURE
December 18th, 2022
-ハーレーダビッドソン -
ナックルヘッド、サイドバルブ、アワード
老若男女を問わずに魅了されるファンが後を絶たないこのカスタムシーン。昨今の有名人やユーチューバーのプライベートでの露出も相まって、今やエンターテインメントとして空前の盛り上がりを見せているのは周知の事実。まさに横浜ホットロッドカスタムショーが30年に渡ってサーブしてきた世界観が広く認知されるようになった。
そして、そうしたシーンの土台を固めるのは今も昔も変わらずに、各作り手たちによる渾身のカスタムマシンだ。記念すべき30周年の今回は、ナンバーワンの座に滋賀県の『カスタムワークスゾン』が輝いた。
ナックルヘッド(ハーレーダビッドソン)
SEVEN MOTORCYCLES/セブンモーターサイクル
VIDA MOTORCYCLE/ヴィダモーターサイクル
GILD MONKEY CHOPPERS/ギルドモンキーチョッパーズ
GILD MONKEY CHOPPERS/ギルドモンキーチョッパーズ
MOTOR CYCLES DEN/モーターサイクルズ・デン
CUSTOM WORKS ZON/カスタムワークスゾン
CHIRIHAMA SAND-FLATS ASSOCIATION/チリハマサンドフラッツ
STILL GO FULLTHROTTLE/スティルゴーフルスロットル
GREEN MOTOR CYCLES/グリーンモーターサイクルス
FROG-AMULET/with ROLLER MAGAZINE
N.S.C.A./NIBOSHI SPEED CLUB AOMORI
A-RAHOO MOTORCYCLES/ラフーモーターサイクルズ
サイドバルブ(ハーレーダビッドソン)
STOOP MOTORCYCLES/ストゥープモーターサイクルズ
STOOP MOTORCYCLES/ストゥープモーターサイクルズ
CHIRIHAMA SAND-FLATS ASSOCIATION/チリハマサンドフラッツ
MATSUO/with ROLLER MAGAZINE
” Unforgettable Side Valve ” by SPOTLIGHT
会場では多くのコンテンツが用意されるなか、その内のイチ企画である『スポットライト』のお題目にはサイドバルブエンジンが選出。エントリーショップはサイドバルブを使ったオンリーワンを特設ブースに飾った。
KILLER SHOP SHIMIZ/キラーショップシミズ
KILLER SHOP SHIMIZ/キラーショップシミズ
KILLER SHOP SHIMIZ/キラーショップシミズ
MOTORCYCLES FORCE/モーターサイクルズフォース
GENTLEMAN’S CYCLE/ジェントルマンズサイクル
STILL GO FULL THROTTLE/スティルゴーフルスロットル
STILL GO FULL THROTTLE/スティルゴーフルスロットル
MOTOR CYCLE PANDEMIC/モーターサイクルパンデミック
MOTOR CYCLE PANDEMIC/モーターサイクルパンデミック
GRASS HOPPER MOTOR CYCLE/グラスホッパーモーターサイクル
FRANKEN CUSTOM WORKS/フランケンカスタムワークス
CREEK MOTOR CYCLE/クリークモーターサイクル
AWARDS
CUSTOM FRONT’S PICK (BIKE GARAGE KOKORO/バイクガレージココロ)
日常業務の傍らで、着々と準備を整えてきたULカスタム。『Blizzard』と冠したマシンはフレームからワンメイクでしつらえ、各外装は全体のバランスに配慮してまとめられた。
BIKE GARAGE KOKORO
1940 Harley-Davidson UL “Blizzard”
車体のローフォルムに合わせてセットされたスプリンガーフォーク。ブラス(真鍮)マウントがアクセントのライザーやワンオフホイールなど、高級感あるディテイル群で構成。
見えない箇所ながら手の込んだフレームワークはネック周りをテーパーに。そこを覆うタンクは全体の流れと調和するスピードフォルムに成形。シンプルなピンラインが映える。
シングルダウンチューブのフレームはそのままエンジン下側を回さず左右2本に振って構築。エンジン位置を上げないと地面と接触することから考案した、走りを意識した造作。
どこを見てもクリーンにフィニッシュされたディテイルワーク。エンジンの存在感を殺すことなくマフラーやオイルタンク、コントロール周りなど各々が威光を放ち、共存する。
目に入る部位はすべて綺麗にまとめ上げ、ショーバイクとしての完成度を追求。フレームワークはネック同様にアクスル周りもテーパーに。メッキ仕上げの上にピンラインが走る。
BEST OF SHOW MOTORCYCLE (CUSTOM WORKS ZON/カスタムワークスゾン)
ショップオープンから20年が経つ記念年に、常に新しいことにチャレンジしてきた『ゾン』が満身を込めたのはアルミフレームのショベルヘッド。業界屈指の腕が存分に炸裂する。
CUSTOM WORKS ZON
1973 Harley-Davidson Shovelhead
難易度の高いアルミ材を使ったフレーム製作を皮切りに、各ディテイルにまで細心の注意を払うのが同店のカスタムマナー。各所に配された精緻な作り込みは見る者を圧倒する。
外装は全てワンオフで武装。というより『ゾン』のショーバイクで既製品が使われることはほぼ無い。ブランクから削り出したフロントフォークやホイールが全体のフォームに融和。
メカニカルなモーター周りも見せ場のひとつ。キャブや2連マグなど想像するだけでも心弾むセットアップだ。そしてそれらを彩る彫金は神戸シルバースミスフィンが担当した。
百戦錬磨のショップが手掛けるショーバイクには決まって隙がない。左出しとされたマフラーは上方へ動きを付けた造形で完遂。エンドのリングが全体のボリューム感に呼応する。
要所に配したギミックもそつなくまとめる技量が俊傑たる所以(ゆえん)。カウル内部やシート下のサス構造に至るまで精緻な作りを注入。ナンバーワンに相応しい完成度を包有。