ラ行のバイク用語集
ライセンス・プレート【License Plate】
アメリカでのナンバープレートの呼び名。イギリスは日本と同じくナンバープレート。
ライト・ザ・ファイア【Light The Fire】
エンジンをスタートさせること。「火をつけろ」の意味。
ライム・グリーン【Lime Green】
バイク業界ではKAWASAKIのイメージカラーのこと。同社のバイクによく使われる色で、グランプリやエンデュランス(耐久)レースで全盛期を誇っていた当時の、ファクトリーチームのカラーが由来となっている。
ライン【Line】
バイクがこれから走る、または走った後の軌跡を言う。レースにおいてライダーがどのラインを取って走るかは勝敗を左右する重要な要素。そのため、コースのラインについては誰よりもレーサーが真摯に向き合っていると言えよう。
ラコニア・モーターサイクル・ウィーク【Laconia Motorcycle Week】
現存するアメリカ最古のモーターサイクルラリー。アメリカ・ニューハンプシャー州のラコニアで毎年6月に開催される。そのルーツは1923年のルードン・クラシック・モーターサイクルレースと言われ、後にAMA主催のジプシーツアーのひとつとなった。
ラジアルプライ・タイヤ【Radial-Ply Tire】
ラジアルタイヤの正式名称。タイヤの種類のひとつで、前身のバイアスタイヤと比べて表面剛性が高く、柔らかい。その為グリップ力の強いゴムが使用出来るので操縦安定性が高いという特徴を持つ。また、転がり抵抗も少ないので燃費が良くなるという利点もある。
ラジエーター【Radiator】
主に水冷バイクに付けられる装置のこと。水冷バイクはエンジンの熱を、ラジエーター液と呼ばれる水を循環させて冷却。その一度内部を通って熱くなったラジエーター液を冷ます、箱型の形をした装置のことを言う。ラジエーターは、より内部の液が冷めやすいように走行風が一番当たるエンジンとフロントフォークの間に設置される。
ラチェットトップ【Ratchet Top】
トランスミッションの種類のひとつ。一度ギヤを入れるごとに毎回シフトが元の位置に戻る構造となる。ハーレーダビッドソンではパンヘッドの多くのフットシフトモデル、また、ショベルヘッドの前期モデルに採用されていた。チョッパー・カスタムでは直接シフトノブを付けてハンドシフトとされる。
ラッド【Rad】
Radical(過激)という単語の短縮形。「最高」「ヤバイ」といった意味でも使用。
ラット・バイク【Rat Bike】
ラット(ねずみ)のように汚い状態のバイクのこと。汚れても洗車はしないで、様々なカスタムパーツやどこかで拾った物、記念品などを無造作に取り付けている。ラット・スタイルを手に入れるため、自らで汚い状態にするライダーもいるがそれは邪道とされる。また、どれほど外見が汚くとも走りに関する部位は確実に整備されている。
ラット・フィンク【Rat Fink】
カスタムカルチャー黎明期の偉大なアーティスト、エド・“ビッグダディ”・ロスが作り出したキャラクターを指す。1960年代当時、第一線で活躍していた彼はCar Craft誌の’63年号で初めて披露した。以来、ホットロッドやチョッパーを筆頭にしたカスタムカルチャーの中で、あのミッキーマウスとは対極に位置した存在として愛され続けている。
ラフィン・ガス【Laughing Gas】
ナイトロオキサイド(亜酸化窒素)のこと。ドラッグレースでセットされるNOS(ナイトロ・オキサイド・システム)の中身となり、また歯医者では麻酔代わりに用いられる。アメリカではイベント時にボンベから風船の中へ移し替えられて、それを吸って楽しい気分が味わえるドラッグとして利用されることもある。別名、笑気ガスと呼ばれる所以。
ランガー【Lunger】
気筒数に応じた呼び名。例えば、2lungerは2気筒、4lungerは4気筒エンジンといった具合である。
ラングリッツ・レザーズ【Langlitz Leathers】
1947年創業のレザージャケットメーカー。1940年代にロス・ラングリッツが手作業で作っていたジャケットが評判となり、アメリカ・オレゴン州でスタートを切る。1日に生産出来る枚数は6着とも言われ、厳正なクオリティ管理により不動の座を築き上げている。
ランディ・スミス【Randy Smith】
バイクを両手で持ち上げた写真で有名な、アメリカ・カリフォルニア州にあるカスタム・サイクル・エンジニアの創設者。1967年創業で、カスタムパーツのパイオニア的存在である。フォークチューブやトリプルツリーを始めとしたフロント回りのパーツをメインに展開するが、とりわけ1971年に製作したカスタムバイクで脚光を浴びた。45マグナムと命名されたエンジンは、腰下は45フラットヘッドエンジンで、腰上にアイアンスポーツスター用を載せた斬新なものであった。2002年没、享年70歳。