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オ行のバイク用語集

オイル・ドリッパー【Oil Dripper】

直訳でオイルをぽたぽた落とすの意味。つまり、よくオイル漏れをするアメリカやイギリス製のオールドバイクを言う。

オイル・バッグ【Oil Bag】

オイルタンクのこと。

オイルヘッズ【Oilheads】

油冷式のBMW製ボクサーエンジンを指す。

オー・イー・エム【OEM】

Original Equipment Manufacturer(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャラー)の略。実際に製作した企業とは違う名前(ブランド名)で販売される商品を言う。

オー・エム・ジー【OMG】

Outlaw Motorcycle Gang(アウトロー・モーターサイクル・ギャング)の略称。その名の通り、凶悪なバイク乗り集団を指す。また、行動は常にFBIの監視下に置かれている。別の意味合いとしては、Oh My God(オー・マイ・ゴッド)の省略形。

オー・シー・シー【OCC】

アメリカ・ニューヨーク州のカスタムショップ、Orange County Choppers(オレンジ・カウンティ・チョッパーズ)の頭文字を取ってこう呼ぶ。バイクファンのみならず一般の人々からも高い人気を得たディスカバリーチャンネルの番組『アメリカン・チョッパー』の舞台になったショップとして広く認知される。ポール・シニアとジュニア親子による確執をコミカルに描いた番組作りで脚光を浴びた。手がけるカスタムバイクはお世辞にもカッコ良いとは言えず、あくまでも人間模様の面白さでブレイクしたショップである。

オー・リング【O Ring】

O形(丸形)のゴムリング。主にオイルのシーリング(隙間埋め)として使用。

オーツー・センサー【O2 Censor】

排気ガス内に残ったO2(酸素)を検出するセンサー。これは空燃比(空気と燃料の割合)の濃さを計るために用いられる。フューエルインジェクションを採用しているバイクには必須のセンサーで、マフラーにセットされている。

オート・メーター【Auto Meter】

ドラッグレースでの使用率が非常に高い、アメリカのレース界では定番のメーターブランド。特にタコメーターの普及度が高く、シフトタイミングを教えてくれるライト付きモデルもある。

オーバー・クール【Over Cool】

エンジンが冷え過ぎた状態。寒冷地で頻繁に起きる症状で、ガソリンの気化率が著しく低下することでシリンダー内の燃焼不良が発生。本来の性能を引き出すのは困難となる。

オーバー・ヘッド・カム【OHC】

4ストロークエンジンの種類のひとつで、カムがピストンの上に来ているエンジンのこと。カムがローカーアームを直接押すことで、吸気・排気バルブが確実に開閉されるようになった。一般的に高回転・高出力型のエンジン特性となっている。難点としては回転を上げすぎるとロッカーアームが暴れ出すという弱点が見受けられた。

オーバー・レブ【Over Rev】

エンジン回転域の限界であるレブリミット。これを超えても尚、エンジンを回し続けることを言う。言うまでもなく、この状態ではピストンの焼き付きやエンジン内の各パーツの損傷といった問題が生じる可能性がある。

オーバースクエア【Oversquare】

ストロークとボアを比べてボアの方が大きいエンジンを言う。特性としては高回転型で、回転数を上げるほどに出力もアップ。一方で、低回転域のトルクは非力である。レース用のエンジンによく見られる。

オーバーステア【Oversteer】

ハンドル角を一定に保ってコーナーへ侵入した際に、スピードが上がるにつれて車体がコーナー内側へ切り込んでいってしまう現象を言う。これは後輪の接地摩擦力が遠心力に負けてしまうことで起こり、結果横滑りして発生する。

オーバーヒート【Over Heat】

エンジンの温度が高くなり過ぎる現象。真夏の渋滞やラジエーターの故障、冷却液・オイル不足などが原因として挙げられる。これによりエンジン内部品の歪みや損傷、ピストンの焼き付きに至るケースもある。エンジンの高温化は何ひとつ良いことは無いので注意が必要だ。

オーバーヘッド・バルブ【Overhead Valve】

4ストロークエンジンに関して、ヘッド上部に吸気・排気バルブを配置した形式を言う。クランクケース内のカムとヘッド上のバルブを、プッシュロッドと呼ばれる金属製の棒を介して連動させる。また、ハーレーダビッドソンが1936年から現在に至るまで、一貫して採用し続けているシステムでもある。頭文字を取ってOHVとも呼ばれる。

オーバーホール【Overhaul】

エンジンやトランスミッションを分解して、不具合のある箇所を確実に直すこと。つまり、部分的な修理や調整といったその場しのぎ的な対応ではなく、悪しき症状が出ている部分は徹底的に改善し、新品と同程度のクオリティに仕上げることを言う。

オーバル【Oval】

主にアメリカのダートトラックレースのコースを指す。コースは文字通りオーバル形(楕円形)をしていて、1周1マイル前後のものをショート・オーバル。それ以上の長さのコースをスーパー・スピードウェイと呼んでいる。

オーファン・バイクス【Orphan Bikes】

絶版バイク。今後生産されることのないバイクのこと。

オープン・ハウス【Open House】

カスタムショップをパーティー会場に使って行うイベントのこと。このときお客さんやスタッフの家族なども招いて盛大に催される。

オープン・ロッカー【Open Rocker】

1930年代の、ハーレーダビッドソン・初期ナックルヘッドに見られたOHVエンジンの仕様。エンジントップのロッカーカバーが無く、稼動するバルブが丸見え状態となる。

オーリンズ【Ohlins】

スウェーデンに本社を構える高性能サスペンションの製造メーカー。バイク、自動車用を中心に、街乗りからレースに至るまで世界中のライダーに幅広く愛用されている。1976年にケンス・オーリンにより創業されたメーカーで、黄色と青色のサスペンションカラーはスウェーデン国旗にちなんだものである。

オールド・スクール【Old School】

伝統的、古来の、という意味合いで音楽、ファッション、カルチャーなど多方面で使われる言葉。バイクやクルマのカスタムにおいては、古い車両やエンジンを使い、当時の手法やパーツを用いて昔風のスタイルに仕上げたものを言う。

オールマン・ブラザーズ・バンド【Allman Brothers Band】

1969年に結成されたサザン・ロックバンド。デュアン(ギター)とグレッグ(キーボード)のオールマン兄弟が中心となって、ブルースやカントリーとハードロックを組み合わせた独特のサウンドで人気を博す。

オフセット【Offset】

パーツを設置する場所を決められた箇所よりもずらして行うこと。これは、ある一定のラインを確保するためのものとなる。代表的なのはワイドホイールの装着時で、真っ直ぐなチェーンラインを確保するために若干ずらしてセットされる。

オポーズド・バルブ【Opposed Valve】

モーターサイクル黎明期の1910~20年代に製造されていたIOE(Intake Over Exhaust)エンジンのバルブシステムのことを指す。別名、Fヘッド。具体的には、エンジン内の吸気側がオーバーヘッド・バルブで、排気側がサイド・バルブとなる。日本ではオホッツバルブの名で知られるが、これはオポーズド・バルブが変化した国内のみで通用する造語である。

オリジナル・オーナー【Original Owner】

バイクやクルマを新車で一番最初に購入した人を言う。

オルタネータ-【Alternator】

電気を発生させる発電機のこと。エンジン回転を利用して発電させ、ここで作られた電気はレギュレーターという部品を通過して交流から直流へと変換。その後バッテリーに充電される。

オン・エニイ・サンデー【On Any Sunday】

全米各地で日曜日に開催されているバイクレースに焦点を当てた、当時のアメリカン・モータースポーツの日常を描いたドキュメンタリー映画。1971年製作で、俳優のスティーブ・マックイーンがひとりのライダーとして出演していることで話題になった。邦題は「栄光のライダー」。監督はエンドレス・サマーで知られるブルース・ブラウン。

オン・ザ・ガス【On The Gas】

相当なスピードを出して走行していること。

オン・ザ・ロード【On The Road】

『旅の途中』を表すフレーズ。あるいはロックバンドのツアーをこう呼ぶこともある。他にも、後のヒッピーやカウンターカルチャーに影響を及ぼしたとされるジャック・ケルアック作の小説名。1957年発刊で、自らの旅を綴った内容となっている。

オン・レイルズ【On Rails】

高速走行でコーナーをキレイに回っている様子。それがまるでレールの上に吸い付いているような印象を与えることからこう呼ばれる。