キ行のバイク用語集
ギア・ヘッド【Gear Head】
誰もが認める真のメカニック。あるいは度を超してバイクに心酔しきる人のこと。
ギア・レシオ【Gear Ratio】
ギア比。エンジンが発したパワーが変速されるときの比率、変速比とも呼ぶ。この数値が小さければクロスレシオ。大きいとワイドレシオとなる。エンジンの回転数が同じときに、変速比が大きければパワーは出るがスピードは出ない。逆に変速比が小さければスピードは上がってもパワーは上がらない。
キイウイ・インディアン・モーターサイクル・カンパニー【Kiwi Indian Motorcycle Co.】
インディアンのレストア用リプロダクトパーツをリリースするショップ。アメリカ・カリフォルニア州にあり、オールド・インディアンを再現したコンプリートモデルも販売している。
ギーク【Geek】
オタクやマニアなど、ある物事に対して熱狂する人々。あるいは、コンピューターやITの専門家を指す。
キーストーン・フレーム【Keystone Frame】
アメリカでのダイヤモンドフレームの呼び名。スーパースポーツ系バイクによく見られる形状で、クレードルフレームの下側を無くしてフレームからエンジンを吊り下げる格好となる。シンプルな構造で耐久性が高い。
キープ・クロームサイド・アップ・ダーティーサイド・ダウン【Keep Chrome Side Up, Dirty Side Down.】
「安全運転をしよう」の意味。解説すると、バイクを上下で分けた場合、クロームサイドはクローム系のパーツが多い上部を指す。一方、ダーティーサイドはタイヤなど車体の下側が汚れることから下部を現す。この両者が逆になるシーンはつまり、バイクが転倒してしまっている状態を言う。そのため、そうならないようにクロームサイド・アップを維持しましょう、と呼びかけているのだ。
キッカー【Kicker】
セル(セルフスターター)がなくキックスターターのみの古いバイクを言う。
キッキング・タイヤズ【Kicking Tires】
バイクの周りに人が集まって談笑すること。その時になんとなくタイヤを蹴りながら話すことからそう呼ばれる。
キック・スタート【Kick Start】
エンジンをキックで始動させる手法のこと。セルスターターが標準装備される前の古いバイクは皆、人力でエンジンをかけていた。構造的にはトランスミッションに付いたキックペダルを踏み抜くことで、エンジン内のフライホイールを回転させてスタートさせる仕組み。
キック・バック【Kick Back】
縮んでいたサスペンションが急に弾けたように伸張する現象。主にオフロードなどで路面のギャップが続いたり、サスペンションのセッティングが出ていないなどの理由で発生する。
キックスタンド【Kickstand】
バイクを駐車するときに車体を支える棒状のステー。別名サイドスタンド、スタンド。車体下部の左側に付くのが一般的だが、右側にある珍しいバイクもあり、それはJiffy Stand(ジフィー・スタンド)と呼ばれる。
キット・バイク【Kit Bike】
組み立て前提のバイクのこと。フレーム、ホイール、前後サスペンションのローリングシャーシが基本となり、ハンドル、タンク、シートなどがまとめてセットになる。エンジンやトランスミッション、その他必要部品は自分で選んで完成させる。
キドニー・ベルト【Kidney Belt】
ライダーが自分の身を守るためのベルト。胴体の下部、キドニー(腎臓)近辺に巻いて内蔵を振動や衝撃から保護。また、長距離走行時には腰痛や胃下垂(胃が通常位置よりも下がる状態)対策にもなる。
ギブ・ア・ファック【Give A Fuck】
気にしない、構わないという意味のスラング。『I don’t Give A Fuck!』と使われて、この場合は「知ったこっちゃねえよ!」となる。
キャストホイール【Cast Wheel】
一体成型のホイール 。アルミやマグネシウムなどの軽金属合金を、高温で液体にしたあと型に流し込んで(鋳造)製作される。スポークホイールよりも剛性が高いが、重いというデメリットがある。
キャットウォーク【Catwalk】
ウイリーの別称。前輪を浮かせて後輪だけで走ること。
キャリパー【CALIPER】
バイクのスピードを落としたり停止させる装置。ブレーキパッドを内部に保持して、それを油圧の力でブレーキディスクに挟み込む役割を担う。
キュービック・インチ【Cubic Inch】
1キュービック・インチ = 16.387cc。主にアメリカで使われる単位で、ハーレーを始めアメリカンバイク・カーのスペックで表記される。一辺が1インチ(= 2.54cm)の立方体と等しい体積。cu.in.と短縮される。
キング・アンド・クイーン・シート【King And Queen Seat】
ライダーとパッセンジャーが二人乗り出来るようにワンピースで作られたカスタムシート。形状はパッセンジャー側の方がシート厚があり一段高くなっていて、シッシーバーに合わせて背もたれが高く設定されている。’70年代のチョッパーによく見られたスタイル。
キング・オブ・ザ・ハイウェイ【King Of The Highway】
ハーレーダビッドソンのショベルヘッドエンジンを搭載した『FLHエレクトラグライド』に名付けられた通称。フロントカウルやケース類、そして豪華な電気系統などをフルに装備して走る姿は正に、ハイウェイのキングと呼ぶに相応しいものであった。
キング・スポーツスター・タンク【King Sportster Tank】
純正スポーツスタータンクと同じ形状でサイズをアップしたカスタムタンク。幅は2インチ(約5cm)広く取られ、容量は3.1ガロン(約11.5L)とされる。