H-D SHOVELHEAD
STOOP MOTORCYCLES
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玄人ふたりの化学反応
■最近のストゥープのチョッパーにはないスタイルですね?
「そう、元々お客さんがアーリーのエンジンを降ろして、それにVLフォークを積もうとしたけど入んないからってダウンチューブをぶった切って持ってきたの(笑)」
■またしてもドラスティックな幕開けです(笑)。すると、ある程度自分で出来る人で?
「造形師さん。ワンピースとか鳥山明とか有名なのをやってて、小排気量のバイクなんかは全部自分でやっちゃうような人。でも今回はやっててお手上げだったみたいで、そのレプリカフレームのパンヘッドのを一緒に持って来たのかな」
■このサーティーズのフレームに載せ換えたのは?
「俺がよく言うネックが立ってるのが良かったみたいで、メインチューブと後ろのシートポストを加工してアーリーを乗っけて、そこから始まった」
■ちなみにこのスタイルは決まってたんです?
「決まってた。俺ん中ではもうヒデモ(※ヒデモーターサイクル)のイメージ、ああいうニュアンス」
■えっ(笑)! ストゥープほど名前が売れててもそれを隠さないのがスゴイ。結局そこで器がもろに出ます。
「いや。でもほんとに、正直そう。もちろん俺が前に作ったエンフィールドとかビューエルが好きな人だったからウチっぽくはなるけどね」
■持ち込みのタンクありきだったそうですけどポイントはどの辺です?
「とにかくオーナーに合うようにギュってまとめた。それに初めから好みが結構合ってたからね、このハンドルの付け方とか、あえてシフターじゃなくてマウスストラップにしたりとかも」
■付け方も斬新ですけど、それがハンドルのストッパーも兼ねてるっていうアイデアが良いです。
「そういうのが好きな人で、目立つとこは別にどうでもいいみたいな。だから結構玄人受けする作りで、マフラーに干渉するオイルタンクの部分に逃げがあったり、引っ掛けのステーがタイラップじゃなかったり」
■誰も分からないところに手を入れるって完全に玄人的発想です。でもそういう方がモーリーさん的にも?
「うん。だけど自分は喜ばせてみたいな人で(笑)。好きなのが同じ方向を向いてたから良かったよね」
いつだってユーモアたっぷりに、そしてNGワードすら包み隠さずまるっと呑み込み自分の糧にしてしまうモーリーこと生森さん。サーティーズフレームにアーリーエンジンを載せたセパハンライクなブランニューは、そんな氏の、触れば飛び上がりそうなほど敏感な感性で色めきたつ。
HARLEY-DAVIDSON SHOVELHEAD DETAIL WORK
HANDLE
パンヘッド時代のパーツを使ったハンドル周り。ストッパーも兼ねたオフセットプレートでセパハン風に演出。
FRONT FORK
アイアン製33.4φフォークを使用して、三つ又の下から付けたライザーを隠すためにフォークカバーを延長。
GAS TANK
オーナーが持ち込んだメーカー不明のタンクをモディファイ。黒に映える単色のピンラインがダンディズム。
SEAT COWL
造形と感性で他を圧倒するワンオフのシートカウルにロゴのアクセントを入れる。フレームはメッキで処理。
FOOT CONTROL
玄人肌のオーナーゆえ見える箇所をことさら目立たせるのは厳禁。無駄のない至ってシンプルな操作周りとなる。
MUFFLER
ほぼお任せだったマフラーは車体にピタリと寄り添い伸びやかなラインを形成。跳ね上がったエンドが作法。
BUILDER’S VOICE
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