ヘ行のバイク用語集
ベア【Bear】
アメリカで警察、警察官を意味するスラング。特にハイウェイパトロールなどの警察官を意味する。
へア・ドライヤー【Hair Dryer】
ターボチャージャーを指す。形状がドライヤーに似ていることに由来。
ベア・メタル【Bare Metal】
金属の地肌、地金のこと。塗装をしてない状態を指す。
ベイエリア・カスタム・サイクルズ【Bay Area Custom Cycles】
アメリカ・サンフランシスコのベイエリアにあった、’70年代に名を馳せたカスタムバイクショップ。ビルダー兼オーナーのロン・シムズは、アレン・ネスのライバルとして’70年代からカスタムシーンを牽引してきた重鎮。現在はかつての勢いは無いが、ロン・シムズ・カスタムサイクルズとして営業している。
ベイカー・ドライブトレイン【Baker Drivetrain】
アメリカ・ミシガン州にあるハーレー用のトランスミッションやクラッチなど、駆動系のパーツを製作販売するメーカー。創業者はバート・ベイカー。
ペイガンズ・モーターサイクル・クラブ【Pagans Motorcycle Club】
アメリカ・メリーランド州で発足された、東部を活動地域とするアウトロー集団。1959年に誕生し、その凶暴性から他のワンパーセンター同様にFBIの監視下に置かれている。
ベイツ【Bates】
ロサンゼルスで1949年に誕生したレザー製品とバイク用アクセサリーを扱うメーカー。創業者はバイク乗りで革職人のボブ・ベイツ。
ベース・マフラー【Vase Muffler】
国内ではトランペット・マフラーの呼び名が一般的。花瓶(Vase)の形に似たマフラーのことを言い、エキゾーストパイプにスリップオンで取り付けて使用する。
べスパ【Vespa】
イタリア生まれのスクーター。イタリア・トスカーナ州に本拠を置くピアッジオ社が製造販売し、1946年の誕生以来、世界中にファンを獲得している。イタリア語でスズメバチを意味する『ベスパ』の、男女を問わない愛嬌あるデザインを持った鉄製のモノコックボディには2サイクルエンジンが搭載。しかし今は、4サイクルエンジンがメインとなり、50cc~300ccまでの幅広いタイプを揃えている。
ヘッダース【Headers】
エキゾースト・システムがエンジンヘッドに連結される部分のこと。または、サンダーヘッダースのように排気流路をひとつに集合させるマフラーの意味としても使用。
ヘッド【Head】
エンジンのクランクケースより上の部分。シリンダー、シリンダーヘッド、ロッカーカバーを含めた総称。ハーレーのヘッドには各モデルごとにフラットヘッド、ナックルヘッド、パンヘッドなどニックネームが付けられている。
ペットコック【Petcock】
ガソリンタンクに付ける燃料の流出を操作する部品。別名ガソリンコック。タンク内の燃料をキャブレター(インジェクション)に送るホースにつなげて蛇口のようにON/OFF切り替えて使用。強制式と負圧式の2種類がある。
ヘッドチューブ【Head Tube】
一般的にはフレームのネックを言う。ベアリングを内蔵したフレーム先端のアウターチューブのこと。
ベトナム戦争【Vietnam War】
1960~75年まで繰り広げられた、実質的にはソ連とアメリカの戦争。ソ連が支援した北ベトナムと、アメリカが後押しした南ベトナムによる統一戦争だが、この反戦運動から’60年代のカウンターカルチャーが生まれたとされている。そして、このカウンターカルチャーの影響を強く受けたものが『チョッパー』で、その様子は映画イージーライダーで見ることができる。
ペトロール【Petrol】
イギリス英語でガソリンの意味。普段使っているGasoline(ガソリン)はアメリカ英語である。
ベビー・ツイン【Baby Twin】
1000cc以下のハーレーのVツインエンジンのこと。
ヘルズエンジェルズ【Hells Angels】
戦後1948年にカリフォルニア州で誕生した世界屈指のアウトロー・モーターサイクルクラブ。各国に支部があり、そこにワンパーセンターと呼ばれるアウトロー・バイカーが集結する。あまりにも有名な存在でありながらその実体は謎に包まれている。
ベルトドライブ【Belt Drive】
エンジンとトランスミッションが別体となるハーレーや古いトライアンフにおいて、純正仕様のチェーンではなくベルトを介して(プライマリー・ドライブ)パワーを伝達するカスタムパーツ。
ベルマウス【Bell Mouth】
ベル(西洋鐘)形のキャブレター用エアインテーク(クリーナー)。国内の大手パーツディストリビューターからも販売されている。
ヘルメット・ロウズ・サック【Helmet Laws Suck】
「ヘルメット法は最悪だ!」。アメリカの各州でヘルメットの着用義務が法制化されたことに対して、反対派が掲げた代表的なスローガン。
ベルリンガー【Beringer】
フランスに本社を構えるバイク、クルマ、航空機用のブレーキ・メーカー。強力な制動力を誇り、ハーレー乗りを始めモトクロス、レーサー系など、バイク乗り全般から高い評価を得ている。
ベンダー【Vender】
カスタムショーやバイクミーティングなどに出店するショップのことを言う。大きなイベントなどではバイクブース、ベンダーブースといった具合にそれぞれエリア分けされる。
ヘンダーソン・モーターサイクルカンパニー【Henderson Motorcycle Co】
1911年設立のアメリカのモーターサイクルメーカー。創業者ウィリアム・ヘンダーソンは自動車のような直列4気筒エンジンを搭載したバイクを製造。当時どのメーカーよりもスピーディーに走れたことから警察に愛用された。そして、1917年に同業社のエキセルシャーに買収されて、培ってきた技術はそのまま直列4気筒エンジン搭載のエキセルシャー製バイクに継承された。
ベンチュリー【Venturi】
キャブレター内の、空気の通路が狭くなっている絞りの部分のこと。このベンチュリーの効果は、空気の流れを絞ることで流速をアップさせてガソリンを素早く吸い出し、安定した混合気を製造するものだ。そして、それがエンジンへと供給されるわけである。
ベンディックス・キャブ【Bendix Carb】
固定ベンチュリーで強制開閉式のキャブレター。ハーレーダビッドソンではリンカートキャブの後継モデルとして登場。前モデルよりも口径が大きくなり、ベンチュリーが短くなったのでスロットルを開けたときの反応が向上。また、加速ポンプも付いたことで低速からの始動性が上がっている。