エ行のバイク用語集
エア・クールド・エンジン【Air Cooled Engine】
空冷エンジンのこと。エンジンから発せられる熱を走行風を用いて冷却。他には冷却水を使った水冷、冷却油を使った油冷エンジンがある。空冷は高温下では水冷、油冷に比べて冷却効果が劣るものの、エンジン造形は美しい。
エア・クリーナー【Air Cleaner】
キャブレターとセットで取り付けられ、内部にはフィルターが内蔵される。機能としては、キャブレターが吸い込む空気中に含まれる微細な異物を排除して、不純物のない空気を溜めておくパーツ。カスタムバイクにおいては機能と同じぐらい外観が重視される。
エアヘッズ【Airheads】
BMWの空冷水平対抗2気筒(ボクサー・ツイン)エンジンのこと。製造期間は1923~95年で、その後は油冷となり、オイルヘッドと呼ばれた。
エイ・ジェイズ【AJ’s】
Hells Angelsを素早く発音したときの聞こえ方で、このフレーズがTシャツなどにプリントされ販売されていた。
エイチ・アイ・ディー【HID】
ヘッドライトに使われる高照明度放電装置のことで、High Intensity Dischargeの頭文字からなる略称。高電圧の電気を放電させて発光し、従来のハロゲン電球などよりもずっと明るく寿命が長い。
エイティー・ワン【Eighty One (81)】
アウトロー・モーターサイクルクラブ、ヘルズ・エンジェルズを表す隠語。HellsのHはアルファベットの8番目、AngelsのAが1番目であることから、Hells Angels →HA →81となる。
エイプ・ハンガー【Ape Hunger】
カスタムハンドルのひとつ。空に向かって立ち上がったハンドルのこと。語源は、猿(Ape)がぶら下がっている(Hung)ように見えることに起因。少し低めのミディアム・エイプ・ハンガーと、極端に高いスカイハイ・バーもある。
エイボン【Avon】
チョッパーとの相性も良い、イギリスのエイボンミル創業のタイヤメーカー。今は米国のクーパー・タイヤ&ラバー・カンパニーが運営。2輪4輪の他に、F1にも使用されている。
エー・エイチ・ディー・アール・エー【AHDRA】
ALL HARLEY DRAG RACING ASSOCIATIONの略。1977年に米国で発足された、ハーレーダビッドソンのみのドラッグレースを主催する団体。最高位のクラスであるトップフューエルの他に約15のカテゴリーがある。レースは一箇所でなく全米の各地で行われ、日本からは愛媛県のハーレーディーラー『ブルーパンサー』の重松健選手が参戦中で、クレイジータックの名で広く知られている。
エー・エフ・エフ・エー【AFFA】
バイカー系のパッチやステッカーで見るフレーズ。意味は、Angels Forever Forever Angels(ヘルズエンジェルズよ永遠に)という意味。
エー・エム・エー【AMA】
AMERICAN MOTORCYCLIST ASSOCIATIONの略語。1924年設立の、世界最大のモータースポーツ/モーターサイクリストの団体。バイク乗りの為の様々な運動や、年間数千にも及ぶ各種レースやイベントを展開。米国オハイオ州のモーターサイクルの殿堂博物館も運営する。
エー・エム・エフ【AMF】
AMERICAN MACHINE AND FOUNDRYの略語。1969年にハーレーダビッドソン社を吸収したアメリカの複合企業。1900年に設立し、1930年代からボーリング場の設備などで成長。AMF傘下だった1969~81年までのハーレーのマークには、AMFの文字が入る。
エー・ジェー・エス【AJS】
正式名称A.J.Stevens & Co. Ltd,の、1909年創業のイギリスのモーターサイクルメーカー。先進的な技術を投入した各モデルは100以上の世界記録を樹立。周りからの評価も高かったが販売台数が低迷。そんななかでも研究開発費だけが高騰し、1931年のAJS S3を最後に姿を消した。
エー・ダブル・イー【AEE】
1967年創業の、米国カリフォルニアのチョッパー用アフターマーケットパーツメーカー。代表者はトム・マクマレンで、チョッパーパーツの通信販売を初めて行ったパイオニア的存在。これによりチョッパーがカリフォルニアから全米中に広まる要因ともなった。現在AEEのパーツはネットで高値取引されている。
エキセル【Excell】
正式名称はRK Excell。 バイク用のアルミ・リムで、株式会社アールケー・エキセルから販売される商品。中空構造の上を行く高強度の『中実構造』や、独自の熱処理を加えた高性能リムとして知られる。
エキセルシャー・モーター・マニュファクチャリング・アンド・サプライ・カンパニー【Excelsior Motor Manufacturing & Supply Company】
1907年-1931年のわずか24年間存在した、アメリカのモーターサイクルメーカー。1912年に自転車メーカー、『シュウィン』に買収されるが、1917年には逆にモーターサイクルメーカー、『ヘンダーソン』を買収。’20年代後半にはインディアンモーターサイクル、ハーレーダビッドソンと肩を並べる、米国3大モーターサイクルメーカーのひとつとなっていた。’25年にリリースされたスーパーXは競合2社を押さえて当時最速とされた。
エキゾースト・システム【Exhaust System】
内燃エンジンから吐き出される排気ガスを後方まで導く排気システムの総称。エンジンの排気ポート→ エキゾーストパイプ→ マフラー(サイレンサー=消音器)の順で排気ガスが排出される。
エキゾーストバルブ(排気弁)【Exhaust Valve】
4ストロークエンジンの排気バルブのこと。排気工程で開くバルブを指す。このバルブが開いてマフラーへと排気ガスを吐き出す。一般的にインレットバルブよりもバルブ径は小さい。
エクスパンション・チャンバー【Expansion Chamber】
一般的にはチャンバー(排気チャンバー)。2ストロークエンジン用の排気管のこと。エキゾーストパイプの途中で膨大するように太くなり、排気口に向けて細くなるという独特な形状。甲高い排気音も特徴的。
エス・アンド・エス イー・キャブ【S&S E-Carb】
長年ハーレー乗りに支持され続ける、口径41φのS&S社製の人気キャブレター。ベンチュリーが短く、コンパクトな作りのため、『ショーティ』とも呼ばれる。スロットル開閉の反応も良好で、扱いやすいキャブとして愛されている。ちなみに、アフターマーケットでは常に一番の装着実績を誇っている。固定ベンチュリーで強制開閉式。
エス・アンド・エス エル・キャブ【S&S L-Carb】
1967~74年の7年間製造されたS&S社製キャブレター。フロート室が横にレイアウトされることで特徴的な外観となっている。正面から見るとアルファベットの『L』型に見えることから命名された。ボディにはGAL、GBLと刻印が入り、それぞれ仕様や口径は違っていた。ちなみに最後のLはLateを現し、初期型ではなく後期型という意味である。また、ラフなスロットル操作でもガソリンが供給でき、容量も稼げるという利点がある。しかしやはり、横に広い特殊な造形のため、装着車両は限られてしまう。固定ベンチュリーで強制開閉式となる。
エス・アンド・エス ジー・キャブ【S&S G-Carb】
S&S社製の大排気量用キャブレター、スーパーGの通称。発表されたのはスーパーEと同じ1990年で、基本構造は一緒。大きな違いは口径が大きいことで、主に1340cc以上のエンジンでパフォーマンスを発揮する。
エス・アンド・エス ビー・キャブ【S&S B-Carb】
ハーレーダビッドソンに用いられるS&S Cycle社のキャブレター。ベンチュリーが長いため、低速トルクが太くパンチの効いた乗り味となる。しかし低中速でのスロットルの反応は良いとは言えない。更に、冬場のキックスタートでの始動にはコツがいるため、素人には不向きなキャブとされている。固定ベンチュリーで強制開閉式。
エス・アンド・エス・サイクル【S&S Cycle】
エンジン関係のハイパフォーマンスパーツを製造販売するアメリカ・ウィスコンシン州のメーカー。コンプリートエンジンやストローカーキットを始め、『Bキャブ』『Eキャブ』で有名なスーパーキャブレターシリーズも展開。純正エンジンから信頼性の高い同社のエンジンに乗せ換えるハーレー乗りも少なくない。また、国内では愛知県のROAD HOPPER、群馬県のRODEOなどが同社のエンジンを積んだコンプリートカスタムバイクを手がけている。ジョージ・スミスとスタンリー・スタンコスの二人により1958年に創業された。
エス・アンド・エス・スーパー・キャブレター【S&S Super Carburetor】
1960年代からキャブレター開発にも注力してきたS&S社のベストセラーシリーズの名称。主に、1975年発表の『スーパーB』、’90年の『スーパーE・G』が代表作。特に『スーパーE』は2000年代前半に計50万個もの驚異的なセールスを記録している。
エス・エックス・350(ハーレー)【SX350 (Harley)】
1971年発表のハーレーの小排気量車。1969年にリリースされたハーレー・アエルマッキ社製造の『SS350』のスクランブラーモデル。フロントフェンダーとリアフェンダーは共に、ダート走行を前提にアップマウントとされている。馬力は25~27馬力と、当時の小排気量車としては高い数値を示していた。
エスユー・キャブレター【SU Carburetor】
イギリスのキャブレター・メーカーのスキナーズ・ユニオン社(Skinners Union)が開発した代表的なキャブレターで、同社の頭文字を取って商品名としている。マニホールドの負圧によって、ピストンがベンチュリーの大きさを変化させる可変ベンチュリータイプのキャブレター。始動性に優れ、低速から高速までストレスのないスムーズな走りを実現する。当初は同じくイギリスのミニクーパーなどの車に標準装備されていた。それをハーレーダビッドソンの専門パーツを扱うリベラ・エンジニアリングの創始者メル・マグネットが手を加えハーレー専用としてリリースした。
エックス・アール(ハーレー)【XR (Harley)】
1970年に登場したハーレーダビッドソンのダートトラック・レーサー。ロードレース用XRTTの派生モデルとして誕生し、数々のレースで輝かしい戦績を残したスペシャルバイクである。専用のシャシーにホットなチューニングが施された750ccOHVショベルヘッドエンジンを搭載したバイクで、’83年には遂に市販モデルのXR1000が限定販売された。以後、長い時を経て2009年にXR1200が、翌2010年にはXR1200Xがリリースされることになる。
エックス・エー(ハーレー)【XA (Harley)】
第二次世界大戦中に製造されたハーレーダビッドソンの軍用モデル。ベース車は戦利品として獲得したドイツ軍のBMW製バイクで、その性能の高さに注目して開発が進められた。エンジンはBMWの特徴的な水平対向型をそのまま使用し、スプリンガーフォークが装着された。ちなみに、このスプリンガーは同時期のWLAモデルよりも2インチほど長いタイプとされた。そして、これをレーサーやカスタムバイクに用いたことが後のロングフォーク・チョッパーの起源になったと一説では言われている。
エックス・エル(ハーレー)【XL (Harley)】
1957年にリリースされたハーレーダビッドソンのスポーツスターモデル。’57年以前の『モデルK』に新たな開発を加え、初めて883ccのOHV・ショベルヘッドエンジンを搭載した。このXLからスポーツスターというニックネームが広く浸透していくことになる。また、その名の通り、よりスポーツ性能が高められたモデルへと改良された。
エックス・エル・エイチ(ハーレー)【XLH (Harley)】
1957年に登場したハーレーダビッドソンのスポーツスターモデル、XLのエンジンをパワーアップさせたモデル。具体的にはエンジンの圧縮比がそれまでの7.5から9.0へとパワーアップし、翌年の’58年から販売された。モデル名のXL『H』はHigh Compression(ハイ・コンプレッション)の略である。1960年代に入ると、ショベルヘッドエンジン搭載のアイアンスポーツはXLHとXLCHの2タイプのみとなった。そして、XLHのみがその後エボリューションエンジンに換わってもベーシックモデルとして引き継がれていくことになる。
エックス・エル・シー・エイチ(ハーレー)【XLCH (Harley)】
1958年に登場したハーレーダビッドソンXLHのオフロードモデル。モデル名のXL『CH』はCompetition Hotの略で、元々はレース用として開発された。そのため当初からタンクは小さく、保安部品も装着されていなかった。主にエンデューロなどの競技車両用として位置付けられて、XLHよりもホットなエンジンの仕様であった。
エックス・ジー・ストリート(ハーレー)【XG Street (Harley)】
2014年に発表されたハーレーダビッドソンの、水冷750cc挟角60度のVツインエンジン『レボリューションX』を搭載したニューモデル。排気量は500ccと750ccがあるが日本では750ccのみリリースされた。デザインの特徴としては、1977年に登場したカフェレーサーXLCRをモチーフとしている。また、生産国をインドにすることで販売価格も抑えられた。
エックス・パイプ【X Pipe】
主にハーレーダビッドソンを始めとした大型バイクのツアラーモデル用に製造販売される2in2型エキゾーストパイプ。形状はアルファベットの『X』型となり、Xの中央部分で前後シリンダーから吐き出される排気ガスを一旦集約。その際起きる、排気干渉を逆に利用することで掃気効率をアップさせている。
エヌ・エイチ・アール・エー【NHRA】
National Hot Rod Association(ナショナル・ホット・ロッド・アソシエーション)。1951年に設立された、アメリカのドラッグレースを統轄する団体。生粋のスピード狂が集うこのレースを、モータースポーツとして精力的にプロモートしている。
エヌ・シー【NC】
パーツを削り出しで製作する最新鋭の機械。Numerical Control(ニューメリカル・コントロール=数値制御)の頭文字。その名の通り、数値の設定で微細な機械加工を行う。
エヌ・システム【N System】
日本の警察庁が設置する、自動車ナンバー自動読み取り装置。設置した場所を通るすべての車両を最新鋭のビデオカメラとコンピューターで監視。ナンバープレートのみでなく車両全体、車内の運転手の表情までが詳細に捉えられる。
エフ・エル(ハーレー)【FL (Harley)】
ハーレーダビッドソンの、1941年に誕生したナックルヘッドエンジン時代のモデル。排気量は1200ccで、対してナックルヘッドのE、ELは1000ccだった。’55年にはハイコンプレッション仕様のハイカムが組み込まれたFLHがリリースされた。
エフ・ティー・ダブリュー(ファック・ザ・ワールド)【FTW (Fuck The World)】
「世の中すべてくたばっちまえ!」の意味。あるいは、Forever Two Wheelsの略称で、「二輪車よ永遠なれ」という意味でも使用。
エフ・ヘッド【F Head】
IOE(インテーク・オーバーヘッド・エキゾースト)のことで、OH=オホッツバルブの名で知られる。吸入がOHV(オーバーヘッドバルブ)の形式でありながら排気はSV(サイドバルブ)で、カムシャフトは無し。
エフエックス(ハーレー)【FX (Harley)】
1970年に発売されたハーレーダビッドソンのモデル名。威風堂々としたハーレーらしいFLモデルと、スポーティーなXLモデルの双方の良い所を併せ持った一台という位置づけ。そのためモデル名はFLの『F』とXLの 『X』が組み合わされた。
エフエックスアール・フレーム【FXR Frame】
1982年に発表されたハーレーダビッドソン・FXRモデルのフレーム。それまでは丸いパイプを使ったフレームであったが、この丸型を一部止めて圧巻の強度を誇る角型パイプで構成された。メインパイプにねじれに強い角型を使い、エンジンは特徴的なラバーマウントとされている。
エフシーアール【FCR】
燃料供給・電子制御システムに特化したメーカー、『ケーヒン』のレース用キャブレター。FCRとはフラットCR(FLAT-CR)型の意味。スロットルと可変ベンチュリーが連動した強制開閉式CRキャブレターの進化形で、スロットルバルブは斜めになる。また、スロットル作動部にはベアリングを採用。
エボ・フレーム【EVO Frame】
1982年~現在まで改良を加えて採用され続ける、ハーレーダビッドソン・スポーツスターのフレーム。名称こそエボリューションのEVOであるが、’82年当初はもちろんショベルスポーツのエンジンを搭載していた。また、フレームにはパイプが使用されていたが、徐々に強度をアップを計りプレスパネルで主要箇所が覆われるようになった。
エボリューション【Evolution】
ハーレーダビッドソンが1984年~99年の15年間に渡り生産した、排気量1340ccの45度V型2気筒の空冷エンジン。それまでのV型2気筒(Vツイン)エンジンはシリンダーヘッドやシリンダーが鉄製だったが、エボリューションからはすべてアルミ素材となる。これにより放熱性が優れ、また厳正な生産管理体制を敷くことで品質が飛躍的に向上した。
エム・エフ・ジェイ【MFJ】
Motorcycle Federation of Japan(財団法人日本モーサーサイクルスポーツ協会)。国内のモーターサイクル・スポーツを統轄する機関として設立された。ロード/モトクロス/エンデューロレースといった各種のレースを開催し、ライセンスの発行も行っている。
エム・エフ・バッテリー【MF Battery】
MFはMaintenance Free(メンテナンスフリー)の意味。定期的な充電の必要がなく、一度装着したらそのまま使い続けられるバッテリーを言う。密閉型MFバッテリーの特徴は、バッテリー液が減りにくい構造のため寿命が長いことである。また縦置きのみでなく、横置き配置も可能なためカスタムバイクの自由度をあげるパーツとして好んで使用される。密閉型に対して、今までのバッテリーは開放型と呼ぶ。
エム・シックスティファイブ・スポーツ(ハーレー)【M65Sport (Harley)】
1967年に発表されたハーレーの小排気量モデル。製造はイタリアのカジバ製で、フレームからタンク、シートまで専用設計となる。一方、同タイミングでリリースされたM65はモペットタイプであった。他に、TXシリーズ、SHORTSTERもカジバ製。
エム・ブイ・アグスタ【MV Agusuta】
イタリアの高級モーターサイクルメーカーで、頭のMVはメカニカ・ヴェルゲーラ(創業時のイタリアの地名)の略。創業は1923年で、航空機製造からスタートし、1940年代からはレースシーンで活躍した。しかし、’77年に生産ラインを完全停止してバイク業界から撤退。ところが、1997年に同じくイタリアのカジバが救いの手を差し伸べ復活、その後は2008年にハーレーダビッドソンに売却されるも2010年に再度カジバに戻り現在に至る。
エムシー【MC】
Motorcycle Club(モーターサイクル・クラブ)の略称。他にM/Cと表記することもある。
エリック・ビューエル【Eric Buell】
今は無きビューエル・モーターサイクル・カンパニーの創始者かつ、開発エンジニア。15歳の若さで’57年式パンヘッドを’52年のフレームに搭載し、KHKのフロントフォークにエイプハンガーを取り付けたチョッパーを製作。その後’70年代はレーサーとして活躍し、’79年にハーレーダビッドソンに入社。当時、前衛的なデザインだったFLTなどの開発プロジェクトに携わった後に、ビューエル社を’83年に創立した。
エル・イー・ディー(ライト・エミッティング・ダイオード)【LED (Light Emitting Diode)】
発光ダイオードを指す。端的に言うと、『消費電力が小さく寿命も長い。更に、飛躍的な小型化を実現』。LEDという響きは皆知っているが、内容を押さえておくのも肝心である。
エル・エー・スタイル【LA Style】
リジッドフレームにロングフォークを装着したスタイルを指す。1980~90年代に日本で生まれた言葉のため、この名称は海外では通用しない。また、国内においても現在はほぼ使われず、単にチョッパーで表現される。
エル・ツイン【L Twin】
90度のV型2気筒エンジン。イタリアのドゥカティが古くから採用していることで知られ、フロントバンクのシリンダーが下側、リアバンクが上側に来る形状が『L』字に見えることから命名された。高回転に強い特性を持つ。
エレクトラ・グライド【Electra Glide】
1965年式以降のハーレーダビッドソンのFLとFLHモデルに与えられた名称。セルスターターを初めて採用したモデル。1965年式モデルはパンヘッドエンジンを搭載した最終型で、1966年式以後はショベルヘッドエンジンとなる。
エンジン・ストール【Engine Stall】
エンストの意味。急にエンジンが止まってしまうトラブル。エンジン・ストップの略ではないので要注意。
エンジン・スライダー【Engine Slider】
エンジンガードとは違いエンジン自体に取り付けて、バイクが転倒した時の損傷を軽減させる部品。ドレスアップパーツとしての一面も持つ。
エンスージアスト【Enthusiast】
直訳すると熱心家。それが転じてバイク(クルマ)に熱中する人たちのことを指すようになった。略して「エンスー」。あるいは1913年から現在も発行され続けている、本国ハーレーダビッドソンの広報誌の名前。
エンデューロ【Enduro】
耐久レースのオフロード版。エンデューロ用に作られた専用コースを走るものと、決められた距離の中に用意された一定区間を走破する、ツーリング・エンデューロがある。
エンドー【Endo】
日本での呼び名はジャック・ナイフ。フロントブレーキを強く効かせてリアホイールを浮かせるアクションライディング。