
茨城県の大洗サンビーチは、東西約350m、南北約1.3kmにわたる広大な砂浜と、遠浅の海が広がる美しい海水浴場。スポーツ、音楽、アートなど、多彩なカルチャーが交差する新しいビーチシーンとしても注目を集めている。
この日本屈指のロケーションで開催されるのが、1940年代初頭のアメリカで行われていたビーチレースを再現した『SUN BEACH SAND FLAT’S RACES』だ。
2023年にスタートし、1920~1980年代のヴィンテージバイクやホットロッドが集結。第2回となる2024年には200台以上が参加し、観覧者も1500人を超えるなど規模を拡大。そして第3回となる今回は、ベンダーブースも並び、参加者・来場者ともに楽しめる一大イベントへと進化した。
(写真/伊勢悟 文/守田つぐさ)



普段は車両の乗り入れが禁止されている大洗サンビーチだが、この日だけは特別。大洗町の協力のもと、140mの本コースと180mのリターンロードからなる直線レイアウトが出現し、往年のビーチレースが蘇る。チームでエントリーしイベントを楽しむ#69NのHOTCHOP speedy doggy’sのみなさん。



二輪クラスは年式や排気量に応じて45、80、60’sオープン、50’sオープンの4カテゴリーに分類。ホットロッドは4BANGER、フラットヘッドV8、エキシビジョンの3クラスが設定され、バイク220台、ホットロッド37台、総勢257台がエントリーした。



会場には巨大なサインモニュメントが設置され、コースの周囲にはピットやパドック、飲食ブース、仮設トイレも出現。参加者と観覧者が一体となり、ビーチは終日賑わいを見せた。スタートの合図を担うのは、このレース名物でもあるフラッグガールだ。



イベントは3月21日、22日の2日間で開催。初日は練習走行と二輪の予選、2日目は午前に敗者復活戦から決勝まで、午後にはホットロッドのレースが行われた。
勝敗だけでなく“スタイル”も重視されるのがこのイベントの特徴で、クラシックなマシンはもちろん、当時を思わせるコスチュームも見どころとなる。レアなハーレーダビッドソン1948年式WRを走らせるのは、#3MのFIRST ARROW’Sの伊藤さん。



エントリー車両はハーレーやインディアン、トライアンフといった往年の名車に加え、カワサキ、ホンダ、ヤマハなども参加。#66は前回45クラス優勝のBuddy RACING 福田さん。#52の長男とともに親子で参戦し、観客の注目を集めた。チームで喜びを表現するのは#223のグラスホッパーMCチーム。



激走するのは#66のハーレーダビッドソンの1950年式サイドバルブエンジンのモデルG。笑顔でリターンロードをハーレーダビッドソンの1942年式WLで走るのは、#118のFLAT RACERSの友部さん。コース整地の時間を挟みながら、ゆったりとした進行もこのレースならではの魅力だ。



サンドレースはヨーイドンでアクセルを開ければいいというワケではない。トラクションを確保し、パワーロスなく砂の路面に伝えるのがライダーの腕の見せどころだ。レースを重ねるごとに路面は掘れ、深いワダチが現れる。
#101の1934年式インディアンのスポーツスカウトを操るのは、東京インディアンズの江川さん。#122のストゥープモーターサイクルズの代表も迫力ある走りを見せた。


初めは3台で走行。勢いよく砂が舞い上がり、観客にも降りかかる迫力ある展開。勝ち上がったチームが1対1の対決戦となる。ボーダーのチームシャツが印象的だったTIPPIRAGは、バイクにインディアン、クルマにフォードで参戦した。



エントリーでハーレーに次いで多く見られたのがインディアン。東京インディアンズからは3台がエントリー。#60の1948年式ビッグベーススカウトのインディアンに対し、DUSTERS RACING CLUBのYOSHI坂本さんは1942年式WLAのハーレーで応戦し、会場を沸かせた。



アメリカンモーターカルチャー好きの間で知る人ぞ知る人たちが参戦。パドックには人気のカスタムショップやアパレル・バイク用品ブランド、シルバージュエリーなどが勢揃いし、アメリカンモーターカルチャーを体現する空間が広がる。レースだけでなく、この空気感を味わうために訪れるファンも多い。
| 会場 | 茨城県大洗町大洗サンビーチ/茨城県東茨城郡大洗町大貫町 地先 |
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| 開催日 | 2026年3月21日(土)、22日(日) |
| 主催団体 | FLATS RACERSのウェブサイト |