HWZN BROSS

ハウゼンブロス（石川県白山市）

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June 29th, 2021

ストリートの香気を色濃く含んだバイカーズブランドの『ハウゼンブロス』。サンドキャストと呼ばれる鋳込み成形法を使ったオリジナルパーツの販売を機軸に、そのマーチャンダイズ（商品化計画）の一貫としてアパレルも展開。2006年以来、パーツとアパレルの両軸で趣味の良いクリエイティブを発火させている。

同ブランドの世界観は、ストリートの洗練された陰影と、往年の旧車レースから組成されたもの。ディレクターの西田さんは、’40年代のレアレースに代表されるヒルクライムやビーチレースに触発され、自身でもそうしたレースに参戦している。

「ヒルクライムもビーチトラックもカッコ良いなって。それでそれ用のパーツを作ってる。あとは地元の千里浜だったりグリズリーカップや浅間のレースとかにも出て、純粋に楽しいと言う所ですね」

1階にはカスタムショップさながらに多様なバイクが並んでいる。この、バイカーズブランドとは思えない際立った光景にこそ、ハウゼンブロスの本質的な吸引力がある。

1階には西田さんがコレクションするバイクが鎮座。ショベルからナックルヘッド、そしてトライアンフやハスラーまで多様な車種が並ぶ。古いバイクは何でも好きだと氏は言う。

伸びやかなスペースの2階でミーティングや商品開発といった実業務が行われる。サンドキャストのパーツやアパレル、ヘルメットまで、バイクに関わるアイテム全般が企画される。

かつては東京原宿の有名アパレルブランドに10年在籍。そこで育んだストリートの持ち味を、同ブランドがウエイトを置くオールドレーサーの要素と組み合わせてアパレルを展開。

日本家屋を自らの手で改築した本拠。和の空気感を活かしたモダンな装いに同ブランドの感度の高さがうかがい知れる。左は23歳の時に初めて手にした’48年式フラッティー。