2000年にアメリカのアリゾナ州で創立されたパフォーマンスパーツショップ、『トラスクパフォーマンス』。機能性を追求したソリッドなデザインに加え、シャシダイを使って緻密にデータ取りしたクオリティプロダクトは今や、世界中のハーレーシーンで一目置かれた存在だ。
特に、ターボシステムの分野ではアメリカを代表するチューニングショップの一つにその名を連ねている。
今回はそのトラスクとパートナーシップを結ぶ新潟のパーツディストリビューター『スリーマイルズ』の協力のもとインタビューを敢行。知られざる全体像に接近したい。
トラスクの始まりは、代表のニック・トラスクが新天地を求めて、郷里のニュージーランドからアメリカへ渡ってからに端を発する。彼にとって自分の理想をカタチにするには、やはりハーレーが生まれた米国が最良の選択だった。
「アメリカに移ってからショップをスタートさせた。ハーレーダビッドソンのパフォーマンスとダイノチューニングに特化したショップを開きたかったんだ」
圧倒的な志を携え、生まれ育った地を離れて勝負に挑んだ正夢の聖地。そのほとばしる情熱は、失敗をはねつけ自力で成功をたぐり寄せた。大志を抱く者にとって、自由の国では平等にチャンスが訪れる。
以後、製品のパフォーマンスとやり手の開発チームを利点に、シャシダイを駆使して生産されるトラスクの躍進は全米中に轟くこととなった。
「開発はもちろんデザインだけじゃない。ダイノを使用して最高のパフォーマンスが得られる設計になっている。私たちは自分たちのサービスに誇りを持っているんだ」
とりわけ、V-RODとビッグツイン用のターボシステムは業界屈指の認知度を持ち、これまでアレンネスやジェシージェームズ、マットホッチといった世界に名立たるカスタムビルダーへも製品を提供。一方で、ハンドルやライザー、マフラーなど多くのパーツも展開している。
また、開発の一貫としてドラッグレースにも積極的に参画。AHDRAを走るターボチャージャーV-RODを数台所有し、最高位であるトップフューエルクラスのthe Ricky House Top Fuel bike teamもスポンサード。現場のリアルを吸い上げ、日々の探究にフィードバックさせている。
「最終目標は、世界中で成長と流通を継続すること。ハーレーユーザーがパフォーマンスのアップグレードを検討する際は、真っ先にトラスクの製品をイメージしてもらいたい」
トラスクの国内総輸入元として舵取りをするスリーマイルズ代表の木原さん(※写真左/右ニック・トラスク)によれば、さかのぼれば10年以上前からのつながりだと言う。当時ターボシステムをテストしたのをきっかけに、その関係をはぐくんできた。
「トラスクは単なるアクセサリーパーツではなく機能面でも優れた点の多い部品です。高年式ハーレーのハイパフォーマンスパーツではイチオシですので、皆さんにも是非試してもらいたいですね」
トラスクが手掛けるデモマシンの呼称、『アサルトシリーズ』。懐にターボシステムを抱き、外装をワンメイクしたスペシャルは、パフォーマンスカスタムのジャンルにおいて確固たる地位を保持。怒涛のモンスターエンジンを中心に、軽量カーボンファイバーやアルミ合金の削り出しパーツなど最新のテクノロジーで構築されたエクスクルーシブをここに紹介したい。
『インダストリアルハードルック』を掲げ、高年式のツインカムとミルウォーキーエイトを中心に、V-RODやエボリューションFXR、インディアンにも対応したパーツを販売。また、ターボシステムや吸排気系のプロダクトを展開しながら、ハンドルやライザーなどのライトパーツもリリース。ユーザーのアップグレードの実現に、広範にパーツを揃えサポートに当たる。
国内輸入元 | THREE MILES TC |
---|---|
住所 | 新潟県新潟市西区平島1-6-2 |
電話/FAX | 025-231-2811/025-230-5297 |
SHOP | THREE MILES TCのショップ紹介 |
商品問合せ | ※全国のハーレーショップにて購入できます |