ハーレー Kモデル1952のボバー(チョッパー)カスタム

H-D Model K 1952
A.A.R.

February 15th, 2020

拮抗した分岐路を飾る
夜明けの4カムアーシー

現在のハーレーダビッドソン・スポーツスターの原型となった『Model K』。こちらはそのモデルKがベースのマシンだが、その前に少しだけ、今も一部のファンに強く支持され続けた同車種の歴史を振り返ってみたい。

ハーレー Kモデル1952のボバー(チョッパー)カスタム

その誕生はさかのぼること約70年前の1952年。時代は、アメリカが第二次世界大戦で痛手を負ったイギリスに対して市場を開放し、BSAやノートン、トライアンフといったメーカーの進出を受け入れていた時期だった。しかしそれら高性能なマシンはまたたく間に人気となり、慌てたアメリカはそんなイギリス勢に対抗すべく、750cc4カムサイドバルブエンジンを搭載したマシンをリリース。それがモデルKの出生である。

ハーレー Kモデル1952のボバー(チョッパー)カスタム

さて、4カムサイドバルブの大家(たいか)、北陸金沢の『A.A.R.』による一台はとりわけめぼしい。当時の空気感を汚さないスタイリングとパーツチョイスを挨拶代わりに、時代考証を踏まえた作り手の趣向が合わさることで、飾り気がないにも関わらずグイッと惹きこむものがある。

ハーレー Kモデル1952のボバー(チョッパー)カスタム

「いや、ただ自分の作りたいように作ったものです。土っぽいというか。まあ運転の良し悪しは置いといて、カタチ的には好きですよ」

元々既にカタチになっていたわけではなく、バラバラの状態で買ったものを組んでいったと主の宮崎さんは話す。フロントにはオーソドックスなφ33フォークを装着し、前後19インチのホイールには純正ブレーキをセット。

ハーレー Kモデル1952のボバー(チョッパー)カスタム

そしてハンドルには同郷北陸のハウゼンブロス製を用い、ガスタンクはアイアンスポーツ用の幅を詰めてマウント。ノーマルだと大き過ぎることからガスキャップ幅で中央で割って調整したものだと言う。また、フロントにピタリと収まるヘッドライトはイタリア車系のレプリカから流用したものだ。

「僕一番WR系が好きなんで、まあカタチ的にはその系統ですよね。レースっぽいみたいな。大きいものよりわりと小ぢんまりとした方が好みです」

ハーレー Kモデル1952のボバー(チョッパー)カスタム

リア周りはハードテイル化され、リアフェンダーとマフラーはともに出所不明のオールドパーツで整調。下手に高価なヴィンテージパーツを出すでもなく、有り物を使いこなした感性の妙に呑み込まれる。サイドバルブの御旗を一途に掲げた氏のバランス感覚は常に研ぎ澄まされているが、そこに気負いはこれっぽっちもない。

「なんて言うんだろう、まあこれを見て刺さる人がいれば良いなぐらいです。ウチでスタイルを決めて、これじゃないとダメって感じではやってませんから」

HARLEY-DAVIDSON Model K 1952 DETAIL WORK

ハーレーダビッドソン Kモデル1952のハンドル

HANDLE

ハンドルは石川県ハウゼンブロス製を装着。異形エイプハンガーとも呼ぶべき左右へ広がる特徴的なシルエット。

ハーレーダビッドソン Kモデル1952のフロントフォーク

FRONT FORK

一般的なφ33フォークにイタリア車系のレプリカライトを合わせる。大ぶりながらピシャリとフィットする。

ハーレーダビッドソン Kモデル1952のガスタンク

GAS TANK

アイアンスポーツ用のガスタンクはそのままだと大き過ぎる為、ガスキャップ幅でカットしリメイクされた。

ハーレーダビッドソン Kモデル1952のエンジン

ENGINE

エンジンにKHKのハイカムを挿入。キャブはミクニ製で、オイルタンクはアイアンスポーツXLCHの純正品。

ハーレーダビッドソン Kモデル1952のシート

SEAT

ほど良い肉厚のシートはベイツのレプリカで、テールライトのハウジングは当時のスパルトオリジナルを使用。

ハーレーダビッドソン Kモデル1952のマフラー

MUFFLER

全体のテイストと合わせてマフラーはドラッグパイプを。レーシーで土っぽい雰囲気をそれとなく後押しする。

BUILDER’S VOICE

A.A.R.

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電話 076-267-8511
FAX 076-267-8522
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