THREE CLAP

謙虚さを失わない
まめやかな知者の術

山梨の県道25号線からひとつ脇にそれた、民家が立ち並ぶ一角に居を構えている。オープンは2012年で、ハーレー専門のカスタムショップとしてナックルヘッドからツインカムのキャブ車までに応対している。

「1台1台を丁寧に扱っています。あんまり預かる車両を抱え込まないようにしてるから、ほんとに細部まで見るようにっていうのは心掛けてるところですね。モットーにしてるのも絶対に手を抜かないことですし」

主人の井口さんは、ちょっとおかしいと感じたらとことんまで突き詰めるようにしているそうだ。お客さんに対して『旧車はこんなもんだよ』では片付けずに、時間と手間をかけて納得するまで解決に当たっている。

「変な話、何かが飛び抜けて出来るというところがない。鈑金で凄いものが作れるでも内燃機系に強いわけでもない分、全体的に幅広く、お客さんの要望に応えられるようにしています」。カスタムからエンジン作業まで、謙虚さを失わずに自分の出来うる限りを尽くしたショップである。