飴色塗装店

まったくの住宅地にある
個人歓迎の塗装ハウス

奈良県のカスタムペイントショップだ。自宅の1階を作業場にした店主の波多野さんは、来る者はたいがい拒まない姿勢で店を切り回している。

「今のメインは個人のお客さんかな。得意な塗装はマスキングワークっていう手法で、簡単に言うとマスキングでの色の塗り分け。ピンストやエアブラシではなくそっちの方に自信がありますね」

中国の京劇が好きで、その影響を受けているという氏が飴色を始動したのは2008年のこと。芸大へ通っていた学生時代に塗装に興味を持ち、その後FRP造形の会社で修業を積んで独立したと言う。

「俺最初は作家とかになりたかった。でもそうするとお客さんに画廊とかに来てもらわなあきませんやん。そこでバイクやったらどこにでも行けるし、人が見てくれればコンビニの駐車場でも画廊になるでしょ。元々好きだったし、ああええなあって」

同店では、オーナーがよく見る角度が一番煌めくように配慮して塗装するそうだ。それが、自分自身もバイク乗りである店主のモットーである。