MOTORCYCLE FACTORY AJITO

好きなバイクを抽出した
夜なべ出身の笑顔ファーム

「4発もシングルもハーレーも好き。基本的には僕の好きな車種だけを扱う町のバイク屋さん。でもハーレーはインジェクションは触れない。触りたくないんじゃなくて触れない（爆）」

きっと人見知りとは無縁であろう豪快な笑い声が特徴的な店主だ。そんな田中さんは、2003年に店を立ち上げてからバイク屋一本で来たわけではない。当時はまだ溶接がしっかり出来る店が少なかったため、昼は鉄工所で自ら技術を磨き、夜にバイク屋という二足のわらじを履いて生活。そうした日々を約5年過ごした後に、ようやく本業も軌道に乗り出したことでバイク1本で自立した。屋号の『アジト』はそこから来ているそうだ。

「最近は整備に追われてるけどやっぱりカスタムがしたい。お客さんの言うことはなるべく分かってあげて理解して作る。相手の気持ちにならんとダメっていうところかな。そこら辺を一生懸命考えてます」

木村信也（現チャボエンジニアリング）に多大なる影響を受けたと公言する男が、アジトの主だ。