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タ行のバイク用語集

ダートトラックシート【Dirt Track Seat】

1970年に登場し、’72年に完成形として華々しくデビューを飾ったファクトリーレーサーのXR750。これに付いていたシートのことで、シート面はボタンスナップで留められていた。シートとFRP製のリアフェンダーは一体式となる。

ターボチャージャー【Turbocharger】

スーパーチャージャーの一種である過給機のこと。違いは、エンジンが排出する排気ガスを使う点で、これを利用してタービンを高速で回転。その力で遠心式圧縮機を動かして、自然吸気よりも多くの空気を圧縮して強制的にエンジンへと送る装置のこと。つまり、普通に吸気する量とは比較にならないほど大量の混合気をエンジンに送り込むことで、大きなパワーを生む構造となる。

ターン・アウト・パイプス【Turn Out Pipes】

マフラーの排気口が後方ではなく、真横に向いた形状のものを言う。

ダイス・マガジン【Dice Magazine】

チョッパーとカスタムカルチャーをテーマにしたアメリカの雑誌。2004年にマット・デイビスとディーン・マイスティックによりイギリスで創刊。現在はアメリカ・ロサンゼルスに拠点を置く。

ダイノジェット【Dynojet】

アメリカ・ネバダ州にあるチューニングパーツや診断機器を製造するメーカー。1972年創業で、キャブレター用ジェットやシャシー・ダイナモ、インジェクション・コントローラーなどバイク乗りに馴染みの深いアイテムを多数扱う。

タコメーター【Tachometer】

メーターの一種。エンジンの回転数を表示する。

ダビッドソン【Davidson】

ハーレーダビッドソンを創業した4人のうち3人兄弟の名字。ウィリアム・A・ダビッドソン、ウォルター・ダビッドソン、アーサー・ダビッドソンの3名。もうひとりの名字はハーレーで、ウィリアム・S・ハーレー。数の論理で社名がダビッドソン・ハーレーにならなかったのは、3人の配慮からだったという説がある。

ダブリュー・アール(ハーレー)【WR (Harley)】

1946~52年まで製造された、ハーレーダビッドソンのファクトリーレーサーのモデル名。750ccのフラットヘッドエンジンをレース仕様にチューニングして搭載。同社の他モデルとは別格の走りで周囲を魅了した。

ダブリュー・アンド・ダブリュー・ワールド・ワイド・サイクルズ【W&W World Wide Cycles】

ヨーロッパ最大規模の、ドイツに本社を構えるパーツ・ディストリビューター。W&Wと略して呼ばれる。1979年に創業し、ヴィンテージから最新モデルまで幅広く対応した商品ラインナップを誇る。また、扱うパーツはドイツ特有の質実剛健、かつハイクオリティなもので、カスタムファンからは一目置かれた存在である。

ダブリュー・エル(ハーレー)【WL (Harley)】

ハーレーダビッドソンのモデル名で、1937~42年まで製造された。750ccのフラットヘッドエンジンを積み、他にW、WLDといったモデルもあった。シンプルな構造のため壊れにくく、また、壊れても修理しやすいといった利点があった。

ダブリュー・エル・エー(ハーレー)【WLA (Harley)】

ハーレーダビッドソンのW系の軍用モデル。第二次世界大戦期間中の1942~45年の間に製造された。過酷な道路状況でも果敢に走り抜ける仕様が与えられた。WLAのAはArmy(軍用モデル)を表している。

ダブリュー・ピー・サスペンション【WP Suspension】

「世界の一流サス」を掲げる、1977年にオランダで創業した高性能サスペンション・メーカー。かつての名称はWhite Power(ホワイト・パワー)だったが、白人至上主義に誤解されることから名称を変更した。世界グランプリロード、モトクロス、ダカールラリーなどにも参戦し、多くのタイトルを奪取している。

ダブル(カワサキ)【W (KAWASAKI)】

KAWASAKI(カワサキ)が発表した、650ccのバーチカルツインエンジンを搭載したバイクシリーズ。1966年の650-W1(ダブワン)から始まり、ほぼ同時期に発売されたW1の輸出用モデルでツインキャブレター仕様のW2(ダブツー)、’73年にリリースされた後継モデルのW3(ダブスリー)があった。そしてその後は、W650へと引き継がれた。

ダブル・オーバー・ヘッド・カム【DOHC】

カムがピストンの上に来ていて、OHC(オーバー・ヘッド・カム)のようにロッカーアームを介さずに吸気・排気バルブを直接押して開閉させるエンジン。そのため、吸気・排気バルブ用にそれぞれのカム(ダブル)が用意される。これによりOHCで見られた高回転時でのロッカーアームのブレは払拭されて、スムーズなバルブ開閉を実現している。

ダブル・クレードル・フレーム【Double Cradle Frame】

2つのパイプでダウンチューブからアンダーチューブ(前方から後方)へと、エンジンを抱えるように構成されたフレームのこと。

ダブル・ニッケル【Double Nickel】

直訳は2枚の5セント硬貨。つまり、アメリカの速度制限のひとつである55マイルを意味する隠語。