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リ行のバイク用語集

リーフ・サスペンション【Leaf Suspension】

板ばねを重ねて作ったサスペンション。バイクでは古いインディアンのガーダーフォークが有名で、クラシックカーやトラックなどにも見られる。メリットとして構造がシンプルで頑丈、コストも安いことが挙げられるがその反面、性能は劣る。しかし近年、そのクラシカルな見た目によりカスタムファンの注目を集めている。

リーン【Lean】

コーナーリング時のライダーの姿勢を指す。リーンには『リーンイン』、『リーンウィズ』、『リーンアウト』の3つのポジションがある。リーンインは車体を傾けたときにバイクの中心よりも体が内側にある状態を言い、リーンウィズはバイクの中心と体がほぼ同一線上。リーンアウトは中心よりも体が外側にある状態。カスタムバイクに乗るライダーは基本的にリーンウィズが一番絵になる。

リクオー【Rikuo】

国産ハーレーダビッドソン。ハーレー本社から正式なライセンスを取得し、1934~59年の間に製造販売された。大手製薬会社『三共』の傘下にあった日本ハーレーダビッドソン・モーターサイクルが実務を行い、750ccと1200ccのフラットヘッドエンジンを搭載したモデルを生産した。ちなみに『陸王』という名前は一般公募により決まったもので、1936年からは会社名も陸王内燃機に変更された。そして、第二次世界大戦中は2輪駆動システムを持った軍用サイドカーを開発。しかし戦後、’49年に倒産するが翌’50年には別会社の陸王モーターサイクルとして素早く復活を遂げる。更に、フロントにテレスコピック・フォークを付けたモデルのRQなどを立て続きにリリースするものの、落ち込んだ業績を回復させることが出来ず’59年に製造を一時中断するが、翌’60年に再度の倒産を経て同メーカーの歴史は幕を閉じた。

リジッド・フレーム【Rigid Frame】

モーターサイクルのフレームの種類のひとつ。1900~50年代頃までは各メーカーの純正として使用されていた。特徴として、後部にリアサスペンションを持たずスイングアームも無い。シンプルの極致とでも呼ぶべき美しいフォルムで、主にチョッパーやカスタムバイクの製作に好んで使われる。しかし、サスペンションが無い分、乗り手は路面からの衝撃をダイレクトに受けるという欠点がある。そのため、スタイルではなく乗り心地や走行性能の面で見ると、サスペンションを搭載したスイングアーム・フレームに軍配が上がる。

リッド【Lid】

直訳するとフタの意味だが、バイクの世界ではヘルメットを指す。

リップ【RIP】

Rest In Peaceの頭文字を取った単語。R.I.P.とも表記。意味は『安らかに眠る』で、死者を弔う言葉。アメリカの墓石に刻まれる。日本の『ご冥福をお祈りします』とほぼ同義。

リバイアサン【Leviathan】

多気筒、大排気量のバイクを言う。

リバウンド【Rebound】

伸びたサスペンションが元の位置に戻ろうとする動き。

リプロダクト【Reproduction】

リプロダクションの略で、オリジナルデザインを元にして忠実に再生産したもの。一般的には、純正品ではないものを言い、パーツメーカーが製造販売しているものを指す。手法としては、現物から正確に寸法を取って図面を引き直したり、元々メーカーの下請けとして製造していた業者に残っていた金型や図面をなんらかの形で入手してそれを利用するなどがある。

リベラ・プリモ【Rivera Primo】

イギリスの4輪車に採用されていた『SUキャブレター』を、ハーレー用に開発し直して世界中に普及させたことで知られる。また、一次駆動の『プリモ・ベルトドライブ』も有名で、更に、同じく性能の高さに定評ある『プロクラッチ』も展開。世界に名立たるハーレー用パーツを多数扱うアメリカ・カリフォルニア州のメーカーである。

リンカート・アタック【Linkart Attack】

フランスで開催されるヴィンテージハーレーのイベント。正確には集会。2年に1度行われ、参加資格はハーレーが誕生した1903~84年までに生産されたモデルとなる。

リンカート・キャブレター【Linkart Carburetor】

ランゲンカンプ・リンカート社製のキャブレター。古いハーレーやインディアンに純正採用されていたキャブである。シンプルな構造でレース用なども多数ラインナップされた。国内では1930年代に、陸王の純正キャブとして日本気化器製作所がライセンス生産していた。