バイクの画像

ヒ行のバイク用語集

ピアッジオ【Piaggio】

イタリアのポンテデーラに拠点を置く、ヨーロッパ最大規模のモーターサイクルと自動車を製造販売するメーカー。1884年にリナールド・ピアッジオにより創業され、当時は船舶用パーツメーカーとして運営し、飛行機も手がけていた。その後、世界的大ヒットを放ったスクーター、ベスパを1946年から製造開始。そして今では、アプリリア、ジレラ、デルビ、ピアッジオ、ベスパ、モト・グッツィ、リジェの7つのメーカーを擁している。

ビー・エス・エー【BSA】

BIRMINGHAM SMALL ARMSの略。1861年創業のイギリスの兵器製造会社が始まり。バイクの製造は1910年からスタートし、1950~60年代にはトライアンフ、ノートンと共に人気を博す。一時はトライアンフを傘下に収め世界最大のバイクメーカーとなる。しかし1970年代に生産を終了。

ビー・エム・ダビリュー【BMW】

1916年にドイツで創業した自動車とバイクのメーカー。BMW(Bayerishe Motoren Werke)を訳すと、『バイエルン・エンジン工業』。最初は航空機用エンジンのメーカーとして始まった。

ピーエス【PS】

ヨーロッパ圏と日本をメインに使われる、馬力を表す記号。元になったのはドイツで馬の力を意味するPferdestarke(プフェルデ・シュテルケ)である。ちなみに、馬力は他に、ヤード・ポンド法による英馬力と、メートル法の仏馬力があるが、それらは同じ基準ではないため等しくならない。

ビークル・アイデンティフィケーション・ナンバー(ビン)【Vehicle Identification Number (VIN)】

一般的にはVINと略される。フレームやエンジンに打刻される車体の認識番号のこと。複数の数字とアルファベットが組み合わされたものとなり、その番号は一台一台違うものとなる。

ビクトリー【Victory】

1998年にアメリカ・ミネソタ州で創業されたアメリカン・バイクメーカー。エンジンやシャシーは他メーカー製を使うのではなく自社で開発し、クルーザーやバガー系スタイルの大排気量車をリリースしている。また、カスタム界のレジェンド的存在のアレン・ネスが、デモバイクやオリジナルパーツを手がけている。日本ではまだ認知度は低いが、本国ではアメリカン・バイクの先鋒として確固たる地位を築きつつある。

ビッグエンド【Big End】

エンジン内のコンロッドとクランクシャフトがつなぎ合わさる部位のこと。

ビッグツイン【BIG TWIN】

ハーレーの小排気量車を除いた、すべてのモデルの総称。

ヒット・ザ・ロード【Hit The Road】

直訳は「道を見出す」。意訳は走ること、旅に出ること。

ビリー・レーン【BILLY LANE】

フロリダ州のカスタムバイクショップ『チョッパーズ・インク』のオーナー兼ビルダー。バイカー・ビルド・オフの出演で世界的に有名となったが、その後深刻な交通事故を起こし入所、人気が急落する。しかし、刑期を終えた後に復帰。再びカスタムハーレーに向き合った日々を送っている。

ピリオン・パッド【Pillion Pad】

リアフェンダー上に取り付ける同乗者用のシートを指す。シート面積は狭く、乗り心地よりも見た目を重視した形状となる。また、同乗者用ではなくライダー用としてサドルシートと一緒に装着して走行時の尻のずれを防ぐためにも使用される。P-Pad(ピーパッド)と略して呼ばれることもある。

ピン・ストライピング【Pin Striping】

別名、ピンストライプ。1900年代初頭から徐々に人気が集まったペイントの一種。手法としては毛先の長い筆にエナメル塗料を付けて、定規やコンパスを使わずに幾何学的な柄や文字などを描いていく。バイクやクルマのカスタムの世界では定番の手法で、多くの有名アーティストが存在している。

ビンセント【Vincent】

かつてイギリスの頂点に君臨していた今は無きモーターサイクルメーカー。1928年に創始者フィリップ・ビンセントがHRDを買収し、The Vincent HRD Company Ltd.の名でスタートを切った。以後、1934年に自社開発の500cc/1000ccエンジンを積んだニューモデルを発表。そして1948年にはかの名車、ビンセント・ブラックシャドウをリリース。ハイパフォーマンスなカムとピストンを組み込んだ1000ccの真っ黒なエンジンが特徴のモデルであった。しかし、高額なバイクをすべて手作業で製作するという同社のやり方は採算に合わず、結果、1955年に製品の生産を終了し、その歴史に幕が降ろされたのである。