ハーレー スポーツ XL1200S 2000のストリートカスタム

HARLEY-DAVIDSON XL1200S 2000
A BEARD

January 27th, 2018

らしさで臨んだ
はじめてのハーレー

これまで数多くのカスタムを手がけ、神戸ニューオーダーチョッパーショーや横浜ホットロッドカスタムショーなどに出展してきたビアード。そして2017年度の横浜に出展したのはスポーツスターである。しかし意外にも、ハーレーのカスタムを手掛けるのは初めての試みだったそうだ。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のストリートカスタム

「やってみたいという思いは以前からあった。ビッグツインではなくスポーツスターなら、これまでのビアードらしさが出せると思ってXL1200Sをベースにしたんです」

『ビアードらしさ』といってもコレという形はなく、パッと見「元気があるなぁ」というイメージを持たれるようなスタイル。それをいつも目指していると話す。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のストリートカスタム

そんな代表上田さんの言葉通り、今回のカスタムも陰と陽でいえば陽。静と動であれば動の雰囲気を醸し、文字通り闊達で元気なイメージを車体から感じることができる。

さて、フレームや足回り等はほぼストックと、比較的ライトなカスタムながら、やはりそこは遊び心のあるメタルワークを得意とした同店。今回も細やかな仕掛けが満載だ。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のストリートカスタム

例えば、印象的なフロント周りを演出する2連のヘッドライト。四輪用のフォグランプを流用して、ラウンドした形状のステーで縦にマウント。イカリング状にポジションランプが点灯する姿はなんともコミカルだ。

そしてストック然としたガスタンクだが、こちらもエッジーなフロント部のデザインやサイドのリブなど細部にデコレーションが施されている。更にタンクサイドのリブに合わせて、エアクリーナーやタイマーカバーにも同じくリブ加工。サイドビューに統一感を持たせている。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のストリートカスタム

曰く、「作るのが楽しかった」、というエキゾーストパイプはレーシーな軌道を描きつつも、サイレンサーの小さめなメガホンがビアードらしいキュートを表現。また、エンド部をほんのり跳ね上げたリアフェンダーも、小ぶりなタンクと相まってスマート&タイトな雰囲気作りに一役買う。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のストリートカスタム

サンバースト調のブルーペイントはシックスシューターの仕事。そこで、どのようなオーダーだったか尋ねれば、「いつもなんだけど『かっこいい感じにして』って丸投げなんですよ」、と笑う。この辺りはビルダーとペインターの長年の信頼関係が成せるところだろう。

ベースがハーレーになっても変わらぬスタイル。器量の厚いビアードらしさを満載したスポーツスターがそこにあった。

(写真・文/マツモトカズオ)

HARLEY-DAVIDSON XL1200S 2000 DETAIL WORK

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のヘッドライト

HEAD LIGHT

縦2灯のヘッドライトがこのマシンの表情を印象的なものにする。サイドの黒いボックスはライトのインバーター。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のフロントホイール

FRONT WHEEL

純正でダブルディスクを採用する1200S。純正からブレンボ製に換装してストッピングパワーを追求する。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のガスタンク

GAS TANK

ブルーを基調にペイントしたタンク。サイドにはビアードの屋号が輝く。ハンドルは2インチライズのZバー。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のメーター

METER

ステーをワンオフ製作し、タンクサイドにマウントしたメーター類。識別しやすいようリムの色を変えている。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のフットステップ

FOOT STEP

ステップはポジションを5cmアップ。バンバン用のペグを流用している。コイルはプライマリー上に移設する。

ハーレー スポーツ XL1200S 2000のリアフェンダー

REAR FENDER

ビアードらしい流麗な造形のリアフェンダー。ステーはフェンダーの端材をリユースした。テールはミニベイツ。

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