ヤマハ SR400 1998のカスタム

YAMAHA SR400 1998
HOLE OF THE WALL MOTORCYCLES

October 20th, 2017

どっちにも振らない
つま先立ちのコンクール

加減が良いバイクだ。「うわっ!」と存在感に気圧されるでもなく、親近感があり過ぎて近寄るでもない、ちょうど良いあんばいに製作された一台である。ホールオブザウォールはこの加減が巧みだ。パッと見では身近な印象を与えつつも、よく見ればプロでなければ成し得ない計算されたシルエットで構成。日々多くの車両に触れる中で研ぎ澄まされた感性は、この難易度の高い『加減』を自在に操る。

ヤマハ SR400 1998のカスタム

「これは可愛らしい形で作りたかった。トラッカーでもないしチョッパーでもない変わった雰囲気でというのかな。さらっとした感じで」

聞けば、代表の清水さんが好きな形で作ったものだと言う。曰く、「凝ったことはしてないシンプルなバイク」。いつでもスニーカーをひっかけて街中へ飛び出せそうなストリートスタイル。下手な飾り気が無い分、そんな情景を容易く思い浮かべられるリアリティがある。

ヤマハ SR400 1998のカスタム

ディテイルを見ていこう。まずフロントフォークと、前後18インチのホイールはノーマルを使用。ほど良くカチ上がったハンドルは同店のオリジナルで、スイッチ系は小型タイプに換装する。

特徴的なタンクはヤマハのYB-1の物を加工したもので、昔は多くのショップがやる手法だったそうだ。

ヤマハ SR400 1998のカスタム

「別に珍しいアイデアでもないですよ。20年前ぐらいに結構いろんなショップさんが付けてたと思う。だけど今はみんなされてないから、なんとなく思い出してやってみた感じ」

歴が長い分、自身の引き出しに入っているアイデアも豊富だ。この清水さんが培ってきたアーカイブと、若手メカニックの淡路さんが持つ旬な情報とのシンパシーで、同店のスタイルは決定付けられている。

ヤマハ SR400 1998のカスタム

「作業的に苦労したところも無いんですけど、全体のバランスには気を遣ってます。どうやったら一番よく見えるかっていうので。タンクなりシートなり全部の位置関係をまあまあ考えて」

リアフェンダーはハーレー用のリプレイス品を流用し、シートエンドのループフレームはパイプを曲げたワンオフ。マフラーは主張しないようにトランペットタイプをブラックアウトし、エンジンや足回りと同色にして馴染ませている。

ヤマハ SR400 1998のカスタム

そしてペイントはメカニックの淡路さんが担当。ここぞとキラキラ輝くフレークやキャンディ塗装を用いず、クリームホワイトに赤のスキャロップである。この精進料理的質素なカラーリングはしかし、全体のフォルムで見れば絶妙な『加減』。決して外さない選択となる。

YAMAHA SR400 1998 DETAIL WORK

ヤマハ SR400 1998のハンドル

HANDLE

ワイズ、立ち上がり共にストリートスタイルのカスタムと相性の良いオリジナルバー。高さは全3種類有り。

ヤマハ SR400 1998のフロントフォーク

FRONT FORK

純正フォークにブーツを履かせ、ボトムケースをブラックアウト。ヘッドライトはフォグランプを流用する。

ヤマハ SR400 1998のフロントホイール

FRONT WHEEL

ホイールも純正を採用しブラックアウト。膨張色を使わず要所を黒く塗ることで全体の印象を引き締めている。

ヤマハ SR400 1998のガスタンク

GAS TANK

20年前によく見られたカスタム手法だというヤマハYB-1タンクのモディファイ。ペイントも自社で行う。

ヤマハ SR400 1998のリアエンド

REAR END

リアフェンダーはハーレー用のリプレイス品を使い、サブフレームをカットしてループフレーム加工を施す。

ヤマハ SR400 1998のリアショック

REAR SHOCK

大掛かりな作業は無く、バランスを考慮して製作。ショックのメッキがブラックアウトした周辺によく映える。

BUILDER’S VOICE

HOLE OF THE WALL MOTORCYCLES

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