ハーレー ショベル FLH 1962のチョッパーカスタム

HARLEY-DAVIDSON FLH 1962
MOTORI GARAGE

October 21st, 2017

ハンデを呑みこむ
トリプルクラウン

「元々はちょっとのモディファイのつもりで来てくれたんですよ。今乗ってるバイクをマイナーチェンジしたいってことで。最初はシーシーバーを付けたいとかだったんだけど、フロント周りも伸ばしたいって話になって、そこからあれもこれもやるようになったんです(笑)」

ハーレー ショベル FLH 1962のチョッパーカスタム

宮城県の実店舗と通販共に、いま勢いに乗るセレクトショップ『ウルフパック』のオーナーの愛車である。そしてそのオーナーが門を叩いたのは、同じくお客さんの支持が後ろ盾となって推進力を増すモトリガレージ。東北地方で名の売れた、同じスピード感で走り続ける両雄がジョイントした一台だ。

ハーレー ショベル FLH 1962のチョッパーカスタム

「元々は74スプリンガーが付いてたんですけど、それとは真逆の車両を作りたいみたいな。だからまっさらな状態から始めたわけじゃないんで、先にあった形との兼ね合いが一番大変だったんじゃないですか。でもそういうのってあんまり記事には書かないですよね(笑)」

張りのある声で話す店主の鳥居さんは変わらずフラットだ。事実を自分のフィルターに通して色付けすることなく、淡々と、そのまま伝達。我の強いビルダーにありがちな下手な脚色が無い分、聞いてる側の腹にすんなり落ちる。

ハーレー ショベル FLH 1962のチョッパーカスタム

10インチオーバーのフロントフォークは、33.4φの最終型を譲ってもらった物だと言う。ヘッドライトはユニティのH1と王道のセットアップで、タンクは汎用のピーナッツタイプにちょっといたずらを加えたものだとか。

「中央のリブとキャップを右に持って来たぐらいかな。ペイントはアオゾラワークスさんで、オーナーが直接やり取りしたものです」

ハーレー ショベル FLH 1962のチョッパーカスタム

シッシーバーのステーも見逃せない。パイプをつないだ凝った造形は、無垢の丸棒を中空パイプに通した後にロウ付けしたものだ。「別に狙ってというか(笑)」、と氏は謙遜するが、プレスで潰したエンドパイプの処理といった芸の細かさに、作り手の温度は如実に現れている。

また、オールドパーツの散らし方も嫌らしくなくスマートだ。ライザーやマフラーは’60年代を代表するシューペリア製を用い、ブレーキは’72年まで純正採用されたハンバーガードラムを装着。一方、リアフェンダーやホイールは社外の凡庸パーツを使用するが、ワンオフのステップ周りなどと見事な調和を見せている。

ハーレー ショベル FLH 1962のチョッパーカスタム

この、新旧パーツとワンオフを巧みに操りバランスさせる腕がモトリガレージのアドバンテージであり、どのチョッパーを前にしても、『巧い』と評されるゆえんである。

HARLEY-DAVIDSON FLH 1962 DETAIL WORK

ハーレー ショベル FLH 1962のフロントフォーク

FRONT FORK

33.4φの最終型の10インチオーバー。元々組まれた物を知人に譲ってもらったと言う。ライトはユニティH1。

ハーレー ショベル FLH 1962のガスタンク

GAS TANK

汎用のピーナッツタンクにリブを入れキャップ位置を右に変更。ペイントはアオゾラワークスによるもの。

ハーレー ショベル FLH 1962のフットコントロール

FOOT CONTROL

シンプルなステップ周りはワンオフ。変哲のない造形ながら周囲のパーツとの違和感のないマッチングは流石。

ハーレー ショベル FLH 1962のハイバックシート

HIGHBACK SEAT

ロングフォークとテイストを合わせた、ダイヤステッチのハイバックシートは宮城県のジミードープが担当。

ハーレー ショベル FLH 1962のキャリパー

CALIPERS

予算が無かったと笑うが、逆に『外し』が効いたPMキャリパー。マフラーはシューペリア製カクテルシェイカー。

ハーレー ショベル FLH 1962のシッシーバーステー

SISSY BAR STAY

中空パイプに無垢棒を通したシッシーバーステー。ロウ付けで処理される。リブフェンダーは汎用品を装着。

BUILDER’S VOICE

MOTORI GARAGE

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