ハーレー ショベル FX 1980のチョッパー カスタム

HARLEY-DAVIDSON FX 1980
KURUMAZAKASHITA MOTOCYCLE

July 10th, 2017

カムバックを果たした
ゴールドマジック

ドラマチックと言えば大げさだが、この’80年式FXには物語が詰まっている。要点だけ伝えると、バイク好きなオーナーがとある事情で泣く泣く愛車を手放し、今回、見事にカムバックを果たしたというストーリー。ではこの話を、是非、自分自身に置き換えて欲しい。愛して止まないバイクを手放すとはどういうことか。つまりは、そういうことだ。

ハーレー ショベル FX 1980のチョッパー カスタム

「EVOもパンヘッドも持ってたけど売っちゃったの。でも今回成功して戻って来て、自分好みのカタチに作ってよって」

代表野呂さんがそのオーナーを含め、周りの人からも釘を刺されたのは、「なるべくオーナーの言う通りにして欲しい」、というものだった。カスタムショップである以上、プロの視点でのアドバイスや、ショップの『色』を打ち出した手法で手を加えるのが普通だが、今回は極力それらを廃して、オーナーの希望に寄り添うスタンスのもとで作業された。

ハーレー ショベル FX 1980のチョッパー カスタム

メインは、ゴールド。そして、シッシーバーと、埋め込みウインカーは絶対だったと言う。なるほど、目で追うまでもなく、その要望は芯で捉えられ、縦長のウインカーはフレームのダウンチューブ下と、シッシーバー内に収納。オイルタンクの位置も、同店では意外な箇所にマウントされている。

ハーレー ショベル FX 1980のチョッパー カスタム

「シート下にあったんだけど、なんかの拍子でコトンと落っこちてちょうどその辺に収まってたの。そしたらたまたまオーナーが来て、『何これ、ここに付けんの?』って目をキラキラさせて(笑)。じゃあここでいきますかって」

オイルタンクはシート下という凝り固まった思考を打ち破ったのは、ちょっとした偶然だった。それを、作り物を扱わせたら一級品の氏の手により、周囲の造形物と巧みにバランスさせて装着。主張し過ぎず、程良いアクセントに利いている。

ハーレー ショベル FX 1980のチョッパー カスタム

一方、フロントのワイドフォークの見せ方もオツだ。インナーはゴールドのチタンコートで、ボトムケースはブラックでコーティング。そしてこのボトム部分、実は2インチほどショートカットしていて、ストック長でありながら、あたかもフロントフォークを伸ばしたかの視覚的効果を得ている。

ハーレー ショベル FX 1980のチョッパー カスタム

誰も気付かない箇所だと野呂さんは笑うが、逆にこれに気付く人はいったい何人いるんだだろう。そして、野卑になりがちなゴールドカラーを全体に散りばめたエレガンス。『やってます』感を全面に押し出すのではなく、この気付かない箇所と、狙い澄ました色味のコンボが同店のアドバンテージ。出来る男の立ち居振る舞いだ。

HARLEY-DAVIDSON FX 1980 DETAIL WORK

ハーレー ショベル FX 1980のハンドル

HANDLE

鋳物専科FORKにワンオフ依頼したハンドルをショートカットして装着。ライザートップカバーのみ金メッキ。

ハーレー ショベル FX 1980のフロントフォーク

FRONT FORK

ストック長の39φワイドはボトムケースの上側を2インチ丈詰め。インナーチューブはゴールドのチタンコート。

ハーレー ショベル FX 1980のガスタンク

GAS TANK

えぐり加工の入ったガスタンクはスチールでワンオフ。金メッキをかけたオーナメントがアクセントに映える。

ハーレー ショベル FX 1980のオイルタンク

OIL TANK

オーナーが居合わせたこともあり、期せずして位置の決まったオイルタンク。作り物の完成度は総じて高い。

ハーレー ショベル FX 1980のオープンプライマリー

OPEN PRIMARY

4速ミッションケースにベイカー製6速をインストール。プリモ製オープンのドームカバーはFORK×SHIUN製。

ハーレー ショベル FX 1980のシッシーバー

SISSY BAR

オーナーの要望だった、デザイン性の高いシッシーバーも金メッキで処理。縦長のウインカーが埋め込まれる。

BUILDER’S VOICE

KURUMAZAKASHITA MOTOCYCLE

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